骨折(リハビリテーション)
骨折が疑われるときの初期評価
最初に行うのは、骨折を無理に確かめることではありません。受傷状況と全身状態を確認し、患部を刺激しすぎない範囲で緊急性と医療機関受診の必要性を判断します。
受傷状況
- 転倒・接触・ひねり・直達外力
- 受傷時の音や感覚
- 受傷直後に動けたか
- 時間とともに悪化しているか
見た目と圧痛
- 腫れ・皮下出血・変形
- 骨の限局した圧痛
- 皮膚の傷や出血
- 健側との違い
機能と循環・神経
- 荷重・歩行・動作の可否
- 足先・指先の色と温度
- 感覚・しびれ
- 力が入るか
無理に動かしたり、元の位置へ戻したりしません
骨折や脱臼が疑われる場合、繰り返し動かして確認すると状態を悪化させる可能性があります。変形があっても自己判断で整復せず、その位置で保護して医療機関へつなぎます。
救急受診を優先する状態
- 明らかな変形や骨が見える傷がある
- 出血が止まらない
- 指先・足先が白い、紫色、冷たい
- 強いしびれや感覚低下がある
- 呼吸苦、意識の異常、激しい頭痛や嘔吐を伴う
- 強い痛みや腫れが急速に悪化している
上記がある場合は、当院へのLINE返信を待たず、119番や救急相談、医療機関を優先してください。
エコーによる補助的な画像観察
エコーはその場で患部を観察でき、骨表面の不整や段差、周辺組織、腫れなどを確認する補助になります。ただし、エコーだけで骨折を確定・否定することはできません。


その場で観察
痛む場所と画像を照らし合わせ、健側と比較しながら確認します。
説明に活用
現在見えている状態を、ご本人や保護者へ分かりやすく説明します。
必要なら病院へ
所見や症状から骨折が疑われる場合は、医師による診察と画像検査をご案内します。
レントゲンで分かりにくい場合も、症状を含めて再評価
受傷直後や成長期の骨端線損傷などでは、初回の画像で明らかな異常が指摘されない場合があります。強い骨性圧痛や荷重時痛が続くときは、「異常なしだったから大丈夫」と決めつけず、医療機関へ再相談します。
医療機関へつなぐまでの患部保護・固定
骨折が疑われる場合は、痛みの軽減と患部の保護を目的に、状態や部位に合わせた固定を行います。固定は診断の代わりではなく、整形外科を受診するまでの安全を考えた初期対応です。


部位と形状に合わせる
手、足首、上肢など、患部と生活環境に合わせて固定範囲を調整します。
腫れを考慮する
受傷後は腫れが増えることがあるため、過度な圧迫を避けて循環・感覚を確認します。
固定後も再確認
痛み、しびれ、色、冷たさ、圧迫感を確認し、異常があれば調整します。
診療情報提供書を作成して整形外科へ紹介
「病院へ行ってください」だけで終わらせず、受傷状況と当院で確認した内容を文書にまとめ、医師へ情報が伝わるようにします。
確認内容を整理
受傷日時・原因、圧痛部位、腫れ、可動、荷重、エコー所見などを記録します。
必要な患部保護
移動時に悪化させないよう、状態に応じてシーネなどで固定します。
診療情報提供書を作成
骨折や骨端線損傷などの可能性、確認していただきたい内容を医師へ伝えます。
医師の診断・指示を確認
レントゲン、CT、MRIなどの検査結果と、固定・手術・荷重に関する指示を共有します。
診断後のリハビリへ
骨癒合や主治医の許可を確認し、必要な身体機能を段階的に戻します。
病院と整骨院の役割を分けて連携します
整形外科・医療機関
- 骨折の診断
- レントゲン・CT・MRIなどの画像検査
- 整復、ギプス、手術などの医学的処置
- 骨癒合の確認
- 荷重・運動開始の医学的判断
なわ整骨院
- 初期状態と緊急性の確認
- 受診までの患部保護・固定
- 診療情報提供書の作成
- 医師の指示に沿った機能回復支援
- 日常生活・仕事・スポーツ復帰の動作確認
骨折後は「骨がついたら終わり」ではありません
固定期間中や固定除去後は、関節の動かしにくさ、筋力低下、腫れ、バランス低下、動作への不安が残ることがあります。医師の許可範囲で段階的に進めます。
固定中の機能維持
患部を守りながら、許可された範囲で患部外の関節や筋肉を動かします。
腫れ・可動域
骨癒合と医師の指示を確認し、刺激量を調整しながら動きを戻します。
筋力
低下した筋力を、軽い負荷から日常・競技に必要な強度へ段階的に高めます。
荷重・歩行
下肢では荷重許可を守り、歩き方、階段、片脚支持へ進みます。
手・上肢機能
握る、つまむ、持つ、腕を上げるなど、部位に合わせた動作を確認します。
スポーツ・仕事復帰
走る、跳ぶ、投げる、接触、作業負荷など、目標動作まで確認します。
骨折部位・固定方法・手術内容で進め方は異なります
自己判断で荷重や運動を始めず、主治医の指示、骨癒合の状態、合併損傷を優先します。痛みが減っていても、許可前の強い負荷は避けます。
受傷から復帰までの流れ
カレンダーだけで進めず、医師の許可、痛み、腫れ、可動域、筋力、動作後の反応を確認します。
初期対応から復帰まで、途切れないサポート

名和 大地
柔道整復師
日本スポーツ協会公認
アスレティックトレーナー
骨だけでなく「その先の動き」まで確認
骨折が疑われる段階では、安全を優先して医療機関へつなぐ。診断後は、骨癒合と医師の指示を守りながら、可動域・筋力・バランス・日常動作・競技動作まで確認します。
骨折部位や生活、仕事、競技によって、戻したい機能は異なります。一人ひとりの目標から逆算して段階を組み立てます。
主な現場経験:
MIOびわこ滋賀(現レイラック滋賀)/おこしやす京都AC/INAC神戸レオネッサ/甲南大学サッカー部/京都大学ラグビー部
骨折が疑われるケガについてよくある質問
歩ける・動かせるなら骨折ではありませんか?
歩けたり動かせたりする骨折もあります。それだけで判断せず、受傷状況、骨の圧痛、腫れ、機能を確認します。
エコーで骨折は分かりますか?
骨表面の不整などを補助的に観察できますが、エコーだけで骨折を確定・否定することはできません。疑う場合は医療機関をご案内します。
レントゲンで異常なしなら大丈夫ですか?
初回画像で分かりにくい場合もあります。強い骨性圧痛や荷重時痛が続く場合は、医療機関へ再相談してください。
整骨院で固定してもらえますか?
状態に応じて、医療機関受診までの患部保護を目的とした固定を行います。診断や最終的な固定方針は医師が判断します。
病院への紹介状を作ってもらえますか?
はい。受傷状況、圧痛、腫れ、可動、荷重、エコーで観察した内容などを診療情報提供書にまとめます。
子どもの骨端線損傷も相談できますか?
ご相談いただけます。成長期のケガでは骨端線も考慮し、必要に応じて整形外科へ紹介します。
固定中にもリハビリはできますか?
医師の指示により、患部を保護しながら患部外の関節や筋肉へ対応できる場合があります。
骨がついたらスポーツへ戻れますか?
骨癒合に加えて、可動域、筋力、バランス、競技動作、運動後の反応を確認する必要があります。
手術後のリハビリも相談できますか?
はい。術式、医師の指示、荷重・可動域の制限が分かる資料を確認しながら進めます。
健康保険は使えますか?
負傷原因、受傷時期、医師の同意などによって取り扱いが異なります。状況を確認してご案内します。
骨折が心配なケガ・骨折後のリハビリをご相談ください
「骨折か分からない」「病院へ行くべきか迷っている」「固定や紹介状をお願いしたい」「骨折後の動きを戻したい」という方は、なわ整骨院へご相談ください。
神戸市灘区倉石通/水道筋商店街から徒歩1分
阪急「王子公園駅」・JR「摩耶駅」から通いやすい立地
平日10:00〜20:00/土曜10:00〜18:00(予約優先制)
TEL:078-891-8950
ご来院された方の声
Googleの口コミより、投稿者名・写真などを掲載せず、本文の一部を抜粋してご紹介します。
状態に合わせて少しずつリハビリも進めてもらい、以前より日常生活でできることも増えてきています。無理に進めるのではなく、その日の状態を見ながら対応してくれるのがありがたいです。
Googleの口コミより一部抜粋・匿名
最初に今の状態を細かく確認してもらい、特に可動域の制限や動き方のクセをしっかり見てくれたのが印象的でした。
Googleの口コミより一部抜粋・匿名
口コミは個人の感想です。症状・施術内容・経過には個人差があり、施術の効果を保証するものではありません。
