【症例】40代女性 骨折後に左腕が上がりにくい|上腕骨外科頸骨折後のリハビリ

CASE REPORT|骨折後リハビリ
【症例】40代女性 骨折後に左腕が上がりにくい|上腕骨外科頸骨折後のリハビリ
雪道で転倒し、医療機関で左上腕骨外科頸骨折と診断された症例です。保存療法と整形外科でのリハビリを約4か月続けたものの、肩の可動域制限が残っていたため、日常生活で支障のない状態を目標になわ整骨院へ来院されました。
- 初回は肩の屈曲80°・外転70°で、腕を上げにくい状態
- 超音波施術・運動療法・筋力トレーニングを段階的に実施
- 2か月後に屈曲130°・外転120°、3か月半後には可動域に問題がない状態を確認


OVERVIEW
症例概要
BEFORE THE FIRST VISIT
来院までの経緯
2月8日、歩行中に雪で滑って転倒し、クリニックで左上腕骨外科頸骨折と診断されました。その後は手術を行わない保存療法となり、整形外科で週1回のリハビリを約4か月継続していました。
しかし、肩の動く範囲が思うように広がらず、腕を上げる動作にも支障が残っていました。ホームページをご覧になり、骨折後のリハビリにも対応していることを知ったことが来院のきっかけです。目標は、日常生活で支障が出ない状態を目指すことでした。
INITIAL ASSESSMENT
初回来院時の状態
痛みと圧痛
左肩関節に痛みがあり、肩の外側を押した際にも痛みがみられました。しびれなどの神経症状はありませんでした。
肩関節の可動域
腕を前方と側方へ上げる動きに大きな制限がありました。
前方へ腕を上げる動き
側方へ腕を上げる動き
日常生活動作
左腕を十分に挙上できない状態でした。本人の希望と生活上の困りごとを確認し、可動域だけでなく日常で必要な動きを取り戻すことを目標にしました。
IMAGING PROVIDED BY MEDICAL INSTITUTION
医療機関で撮影された初期画像
医療機関で撮影されたレントゲン・CT画像です。医師による診断と経過確認を前提とし、なわ整骨院では画像だけで判断せず、痛み・可動域・日常生活動作を合わせてリハビリ内容を検討しました。




ASSESSMENT & REHABILITATION
なわ整骨院で行った確認とリハビリ
1.目標と生活動作の確認
現在困っている日常生活動作と、「支障なく生活したい」という目標を共有しました。
2.痛み・可動域の確認
肩外側の圧痛を確認し、屈曲・外転・内旋・外旋の動く範囲を測りながら状態を確認しました。
3.状態に合わせた対応
超音波施術、運動療法、筋力トレーニングを行い、自宅で取り組むストレッチもお伝えしました。
PROGRESS
来院後の経過
屈曲80°・外転70°
左肩の痛みと可動域制限があり、腕を十分に上げられない状態でした。生活上の目標を共有し、可動域を確認しながらリハビリを開始しました。
予定されていた関節授動術は見送りに
可動域が想定以上に広がったことから、医療機関で予定されていた関節授動術は行わない方針となりました。
屈曲130°・外転120°
初回来院時と比べ、前方・側方ともに腕を上げられる範囲が広がりました。
肩関節の可動域に問題がない状態を確認
最終確認時には、肩関節の可動域に問題がない状態まで経過しました。
FOLLOW-UP IMAGING
医療機関での経過確認画像
以下は、医療機関で撮影された経過CT画像です。画像所見の診断は医師の役割であり、なわ整骨院では医療機関の判断や指示を踏まえて身体機能と生活動作を確認しました。


RESULT
結果・現在の状態
可動域は屈曲80°・外転70°から、2か月後に屈曲130°・外転120°へ
その後も状態に合わせてリハビリを継続し、来院から3か月半後の最終確認時には、肩関節の可動域に問題がない状態となりました。また、経過の途中で予定されていた関節授動術は、可動域の変化を踏まえて行わない方針となりました。
COMMENT FROM DIRECTOR
院長・名和大地からの解説
上腕骨外科頸骨折後は、骨の状態だけでなく、固定や安静期間を経た肩関節の可動域、筋力、そして実際の日常生活動作を確認することが大切です。
この症例では、初回来院時に前方・側方への挙上が大きく制限されていました。そのため、痛みの反応を見ながら可動域の確認、運動療法、筋力トレーニング、セルフストレッチを段階的に進めました。数値だけを追うのではなく、「日常生活で支障なく動ける」というご本人の目標を共有したことも重要です。
骨折後に腕が上がりにくい、病院でリハビリを続けているが生活動作に困っているという方もご相談いただけます。主治医からの指示や画像検査の結果がある場合は、内容を確認したうえで対応します。
名和 大地
柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
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この症例に関連する症状別ページ
骨折が疑われるケガの初期対応、医療機関への紹介、骨折後のリハビリについては、以下のページで詳しくご紹介しています。
FAQ
骨折後の肩のリハビリについてよくある質問
骨折後に腕が上がりにくい状態でも相談できますか?
はい。医療機関での診断内容、現在の痛み、可動域、日常生活で困っている動作を確認し、医師の指示や制限がある場合はそれを踏まえて対応します。
整形外科へ通いながら、なわ整骨院でもリハビリできますか?
整形外科との併用についてご相談いただけます。主治医の指示や検査結果を確認し、それぞれの役割を分けながら進めます。
骨折後は痛みが減ればリハビリを終えてもよいですか?
痛みの減少だけでなく、関節可動域、筋力、生活で必要な動作を確認することが大切です。終了時期は骨折部位や経過、医師の判断によって異なります。
レントゲンやCT画像を持参したほうがよいですか?
お持ちであれば、診断内容や経過を把握する参考になります。画像だけでなく、診療情報や運動・可動域に関する指示もあわせてお知らせください。
強く動かせば早く肩の可動域が戻りますか?
刺激が強すぎると痛みが増す場合があります。骨の経過や医師の指示を確認し、その時点の状態に合った強度で段階的に行うことが大切です。
同じような症状でお困りの方へ
神戸市灘区・王子公園、摩耶、水道筋エリアのなわ整骨院では、骨折後に残った肩の動かしにくさや、日常生活へ戻るためのリハビリについてご相談いただけます。
本ページは、なわ整骨院で対応した一症例をご紹介するものです。症状、施術内容、通院期間、経過には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。強い痛みや腫れ、変形、しびれ、発熱、体重をかけられない状態などがある場合は、医療機関の受診を優先してください。
