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【症例】16歳男性サッカー選手の右橈骨遠位端骨折|保存療法と段階的リハビリを経て3か月で試合復帰

公開日 最終更新
【症例】16歳男性サッカー選手の右橈骨遠位端骨折|保存療法と段階的リハビリを経て3か月で試合復帰

CASE REPORT|神戸市灘区・王子公園・摩耶のなわ整骨院

【症例】16歳男性サッカー選手の右橈骨遠位端骨折|保存療法と段階的リハビリを経て3か月で試合復帰

16歳男性サッカー右橈骨遠位端骨折保存療法

手首の保護から、サッカーの試合復帰まで。計画書に沿って段階的に進めたリハビリをご紹介します。

01 患部を保護固定中は動かせる部位と全身機能を維持
02 段階的に確認手首の運動・筋力・支持機能から競技動作へ
03 試合へ復帰本症例では受傷後3か月で復帰

症例の概要

サッカーに取り組む16歳男性の、右橈骨遠位端骨折の症例です。2025年9月7日、サッカー中に相手と接触して転倒した際に受傷しました。保存療法のもとで、6週間のギプス固定と段階的なリハビリテーションを行いました。

初回来院日は、受傷後9日の2025年9月16日です。同日に固定中から試合復帰までのリハビリ計画を作成し、受傷後約3か月での試合復帰を目標としました。

固定中は患側の手首を保護しながら、動かせる部位の機能と全身の体力を維持する内容としました。固定除去後は、手首の可動域、筋力、身体を支える機能を確認し、非接触のサッカー練習から対人・ゲーム練習へと段階的につなげました。

リハビリテーションは計画書に沿って実施し、受傷後3か月でサッカーの試合へ復帰されました。

橈骨遠位端は、前腕にある橈骨の手首に近い部分です。本症例では保存療法のもとでリハビリテーションを実施しました。

基本情報

年齢・性別
16歳男性
競技
サッカー
負傷部位
右手首周辺
診断名
右橈骨遠位端骨折
受傷日
2025年9月7日
受傷状況
サッカー中に相手と接触して転倒した際に受傷
初回来院日・計画書作成日
2025年9月16日(受傷後9日)
初診時の状態
右手首をギプスで固定中
治療方針
保存療法
ギプス固定期間
6週間
リハビリ計画作成時点
受傷後9日
計画上の目標
受傷後約3か月での試合復帰
リハビリの実施
作成した計画書に沿って実施
結果
受傷後3か月で試合復帰

来院までの経緯と計画作成

2025年9月7日、サッカー中に相手と接触し、転倒した際に右橈骨遠位端骨折を受傷しました。

受傷後9日の2025年9月16日に、なわ整骨院へ初めて来院されました。初診時は右手首をギプスで固定している状態でした。

初回来院日と同日に、固定中の患部保護からサッカーの試合復帰までのリハビリ計画を作成しました。患部への負担に配慮しながら、手指・肩・肘の運動、下肢・体幹の機能維持、固定除去後の手首の運動、競技練習への復帰を段階的に整理しました。

初回来院時の状態

初診時は、右手首をギプスで固定している状態でした。本症例のギプス固定期間は6週間です。

固定中は患部の保護を優先し、手首を動かす運動や患側の手で床を押す運動を避け、計画書に沿って動かせる部位と全身の機能維持に取り組みました。

リハビリテーションで重視したこと

1.固定中の患部保護と全身機能の維持

固定中は、患側の手首を動かす運動や、患側の手で床を押して身体を支える運動を避ける計画としました。

一方で、動かせる手指や肩・肘、下肢・体幹まで一律に休ませるのではなく、患部への負担に配慮しながら機能と体力を維持する方針です。

2.手首の機能を段階的に取り戻す

固定除去後は、自分で手首を動かす運動から始め、筋力、握力、身体を支える機能へと段階的に進める内容としました。

各段階では、骨折部の経過と運動の許可を確認し、痛みや腫れの反応を踏まえて負荷を調整する計画です。

3.サッカーで必要な動作と練習環境を確認する

サッカーでは、走る・蹴る動作だけでなく、接触、転倒、スローインなどでも手首に負担がかかります。

そのため、非接触の走行やボール練習から、対人練習、ゲーム練習へと参加範囲を広げる計画としました。

固定中から試合復帰までのリハビリ

本症例では、以下の計画に沿ってリハビリテーションを実施しました。

記載した週数は、計画上の評価・進行の目安です。個々の運動を開始した正確な日付や、すべての種目を同じ時期に実施したことを示すものではありません。

1.受傷から6週間:ギプス固定期

本症例では6週間ギプスで固定しました。計画書の「受傷から4〜6週まで」に当たる固定期は、骨折部を保護しながら、腫れへの配慮、手指の動き、肩・肘の可動域、下肢・体幹の機能維持を図る段階です。

計画には、前腕の挙上、ギプスから出ている手指の曲げ伸ばし、指を開く・閉じる運動、母指と各指を合わせる運動などを組み込みました。強い握り込みや抵抗を加えず、固定中の手首は動かさない方針としています。

肩甲骨運動や肘の曲げ伸ばしも計画に含める一方、手首へ負荷が伝わる前腕の回旋運動は追加しない内容としました。

下肢・体幹は、患側の手を支持に使わない方法で取り組みます。スクワット、殿筋収縮、ブリッジ、腹部に力を入れる運動などを候補とし、プランク、腕立て伏せ、バーピーは行わない計画です。

歩行や固定式バイクも、固定の保護と転倒予防に配慮した内容としました。

次の段階へ進む際は、週数だけで固定を外さず、画像と診察で骨折部の安定性・治癒経過を確認し、固定除去と手首運動の許可を得ることを条件としています。

2.受傷後6〜8週の評価:固定除去直後

固定除去後は、手首と前腕の動きを、許可された範囲から取り戻していく段階です。

前腕を台で支えた手首の曲げ伸ばし、左右への動き、許可後の回内・回外などを計画しました。反対の手で強く曲げたり、ひねり込んだりせず、自分で動かす運動から始める方針です。

抵抗運動の許可後には、手首を動かさず軽く力を入れる運動を候補としています。

日常生活に向けては、軽い物をつまむ・移動する、ボタン操作、筆記などの細かい動きも確認する内容としました。重い物の持ち運びや強く絞る動作は避ける計画です。

走行やボール練習は、許可された非接触の内容から検討します。平坦で滑りにくい場所を選び、競り合いや転倒につながる環境を避ける方針としました。

次の段階では、自動可動域と軽い日常動作の安定、翌日まで痛み・腫れが増えていないこと、抵抗・荷重運動の許可を確認します。

3.受傷後8〜12週:筋力・支持機能

この段階では、握力、手首・前腕の筋力、手で身体を支える機能を段階的に確認する計画です。

抵抗運動の許可後に、軽い握りやつまみ、チューブ・ダンベルを使った手首の運動、低抵抗での前腕回旋などを候補としました。

手首への荷重は、許可後に壁での支持から高い台での支持へ進め、小さな荷重移動から確認する内容です。手首の角度を無理に広げず、骨折部の痛みや左右の荷重の偏りを確認する方針としています。

壁腕立てや台上腕立てなども計画に含めていますが、床での腕立て伏せは、必要性と負荷に耐えられる状態かを踏まえて判断する内容としました。

4.受傷後8〜10週の評価:非接触の部分合流

サッカーへの部分合流は、非接触・走行の許可を前提に計画しました。

直線走、緩い加減速、広いコーンを使った方向転換などを低速から検討し、ボール練習は対面パス、ファーストタッチ、ドリブルなどから進める内容です。

距離・速度・キック強度を一度に増やさず、一項目ずつ調整する方針としました。

チーム練習では、対人のないパス回しや、ポゼッション練習で接触しない位置から参加する方法などを候補としています。守備者が接触しない設定を明確にし、参加範囲を限定して進める計画です。

5.受傷後10〜12週の評価:対人・ゲーム練習

対人・接触練習の許可後には、予告した軽い接触、ボール保持、低強度の1対1などを計画しました。

最初は相手・方向・強度を決め、予定された動作から、合図に反応する方向転換や守備付きのボール練習へと進める内容です。

ゲーム参加は、時間・人数・接触範囲を設定したミニゲームから全体練習へ広げる方針としました。スローインも、許可後の軽い両手操作から段階的に確認する計画です。

複数回の練習後と翌日に、痛み、腫れ、手首の機能を確認することを進行条件に含めています。

6.受傷後3か月:サッカーの試合へ復帰

計画書に沿って段階的にリハビリテーションを行い、受傷後3か月でサッカーの試合へ復帰されました。

計画上の復帰確認項目には、医療機関による画像・診察での判断、手首の可動域、握力、支持耐性、走行、方向転換、接触、ボール操作などを設定していました。

手首の左右差だけでなく、利き手と競技に必要な機能も考慮する内容です。また、転倒時の衝撃を再現して確認するのではなく、許可された管理下での支持や荷重移動で評価する方針としました。

実際に作成したリハビリ計画書

本症例では、固定中からサッカーの試合復帰までの流れを、リハビリテーション実行計画書にまとめました。

計画書には、各段階の「目的」「エクササイズ」「備考・フォーム」と、次の段階へ進むための確認事項を記載しています。

主な構成は、次のとおりです。

固定期の患部保護と全身機能の維持

固定除去後の手首・前腕の運動

握力・手首の筋力・支持機能

非接触のサッカー練習への部分合流

対人・ゲーム練習

完全合流・公式戦復帰の確認

本症例では、この計画書に沿ってリハビリテーションを実施しました。

ただし、計画表に記載された時期や運動内容を、別の方へそのまま当てはめるものではありません。骨折の状態、固定期間、医療機関からの指示、身体機能に応じて調整する必要があります。

右橈骨遠位端骨折・保存療法のリハビリ計画書(PDF・2ページ)

固定期から非接触・対人練習、試合復帰の確認までを掲載しています。PDFは別タブで開き、拡大・保存できます。

計画表の時期は目安です。医療機関の指示と身体の状態を優先し、そのまま自己判断で実施しないでください。

経過のまとめ

2025年9月7日

サッカー中に相手と接触して転倒した際に、右橈骨遠位端骨折を受傷。保存療法のもとで競技復帰を目指す。

2025年9月16日|初回来院・計画書作成

受傷後9日に初来院。右手首はギプス固定中。同日に固定中から試合復帰までのリハビリ計画を作成し、受傷後約3か月での試合復帰を目標に設定。

受傷から6週間|ギプス固定

患部保護を優先し、計画書に沿って手指・肩・肘の運動と下肢・体幹などの機能維持に取り組む。

固定除去後

計画書に沿って手首・前腕の運動から、筋力・支持機能へと段階的に進める。

競技復帰に向けた段階

非接触の走行・ボール練習から、対人・ゲーム練習へと進める。

受傷後3か月

サッカーの試合へ復帰。

※ギプス固定は6週間でした。各運動の開始日は個別に確認できていないため、計画書の週数と実際の開始日を区別して記載しています。

結果・現在の状態

右橈骨遠位端骨折に対し、保存療法で6週間のギプス固定を行い、作成した計画書に沿って段階的なリハビリテーションを実施しました。受傷後3か月でサッカーの試合へ復帰されました。

固定中の患部保護から、手首の可動域・筋力・支持機能、競技動作へと段階的につなげた症例です。

今回確認できている結果は、受傷後3か月での試合復帰です。復帰時点の可動域や握力などの数値、復帰後の痛みや再受傷の有無については、本記事では記載していません。

院長・名和大地からの解説とプロフィール

なわ整骨院院長 名和大地

なわ整骨院 院長 名和 大地

柔道整復師日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーNSCA-CPTNASM-PES

なわ整骨院院長の名和大地は、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CPT、NASM-PESの資格を保有しています。

レイラック滋賀、おこしやす京都AC、INAC神戸、京都大学体育会ラグビー部、甲南大学体育会サッカー部、その他のスポーツ現場で経験を積み、大手整骨院で院長を務めた後、独立してなわ整骨院を開院しました。

スポーツ現場の経験を生かし、医師の診断と運動・荷重制限を優先した範囲で、可動域、筋力、左右差、バランス、走行、ジャンプ・着地、減速・切り返し、競技動作を段階的に確認する方針です。本症例で行った個々の検査結果や数値を示すものではありません。

サッカー選手の手首の骨折では、走れることやボールを蹴れることだけで、試合復帰を判断することはできません。接触や転倒、スローインなど、手首に負担がかかる場面も考える必要があります。

今回の症例では、初回来院日の2025年9月16日、受傷後9日時点でリハビリ計画を作成しました。6週間のギプス固定を踏まえ、固定中の患部保護から試合復帰までの取り組みを整理しています。

固定中は患部を保護しながら、動かせる部位と全身の機能を維持し、固定除去後は手首の動き、筋力、支持機能、競技練習へと段階的につなげる内容です。

計画書に沿ってリハビリテーションを実施し、受傷後3か月で試合復帰されました。

アスレティックトレーナーとして大切にしているのは、医療機関の指示を踏まえ、競技に戻るまでに必要な機能と練習内容を整理することです。

本症例は3か月で試合復帰に至りましたが、復帰時期を一律に決めることはせず、骨折の状態、身体機能、練習後の反応に合わせた対応を大切にしています。

手首の骨折後・サッカー復帰でお困りの方へ

「固定中にできる運動を知りたい」「手首の動きや力が戻らない」「練習へ戻る段階を相談したい」「接触や転倒が不安」という方は、医療機関での診断、固定や運動に関する指示、現在の症状、復帰したい競技をお知らせください。

なわ整骨院では、医療機関の指示を踏まえ、日常生活や競技復帰に向けたリハビリテーションについてご相談を受けています。

新たな変形、強い痛みや腫れ、しびれ、指の動かしにくさ・冷感、発熱や体調不良、症状の悪化がある場合は医療機関を優先してください。頭を打った後の強い頭痛や吐き気など、手首以外の症状にも注意が必要です。

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よくある質問

ギプス固定は何週間でしたか?

本症例では6週間ギプスで固定しました。固定期間は骨折の状態や医療機関の判断によって異なります。計画書の週数だけで固定を外したり、手首の運動を始めたりするものではありません。

手首の骨折でも、固定中にリハビリはできますか?

本症例では、固定中の手首を保護しながら、手指・肩・肘の運動と下肢・体幹などの機能維持を計画しました。動かしてよい部位や運動内容は、医療機関の指示と身体の状態に合わせて確認します。

同じ骨折なら3か月で試合へ復帰できますか?

本症例は受傷後3か月で試合復帰しましたが、すべての方に共通する期間ではありません。骨折の状態、固定期間、医療機関の指示、身体機能、練習への耐性によって進め方は異なります。

サッカー復帰に向けて、何を確認する計画ですか?

計画書では、医療機関の判断に加え、手首の可動域、握力、支持耐性、走行、方向転換、接触、ボール操作などを確認項目にしました。練習後と翌日の痛み・腫れ・機能も確認する方針です。

骨折後のリハビリ相談には何を伝えればよいですか?

受傷日、医療機関での診断、固定や運動に関する指示、現在の症状、復帰したい競技をお知らせください。診療情報やリハビリに関する資料があれば、相談時にご用意ください。

手首の骨折後のリハビリ・競技復帰をご相談ください

受傷時期、診断内容、固定・運動制限、現在の症状、復帰したい練習内容をお聞かせください。医療機関の指示を踏まえて、今の段階で取り組む内容をご相談いただけます。

なわ整骨院
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