【症例】20代男性 サッカー中の右下腿両骨骨折|手術後のリハビリから競技復帰まで

【症例】20代男性 サッカー中の右下腿両骨骨折|手術後のリハビリから競技復帰まで
サッカーの試合中に相手選手と接触し、右脛骨・腓骨を骨折。総合病院で骨接合術を受けた後、競技復帰に向けたリハビリを希望して来院され、受傷から約1年でサッカーへ復帰した症例です。
受傷時の右下腿レントゲン症例概要
- 年齢・性別
- 20代・男性
- 競技
- サッカー
- 診断名
- 右下腿両骨骨折(総合病院で診断)
- 骨折の状態
- 閉鎖骨折・手術適応
- 受傷状況
- 2025年2月15日、サッカーの試合中に相手選手と接触して受傷
- 手術
- 右脛骨の髄内釘固定、右腓骨のプレート・スクリュー固定
- 初回来院
- 2025年5月12日(受傷から約12週)
- 来院目的
- サッカーへの復帰に向けて段階的なリハビリを行うため
- 復帰状況
- 受傷から約1年でサッカーへ復帰。現在も問題なくスポーツ活動を継続
受傷から来院までの経緯
2025年2月15日、サッカーの試合中に相手選手と接触し、右下腿を負傷しました。総合病院の画像検査で右下腿両骨骨折と診断され、閉鎖骨折ではあったものの骨片の転位がみられ、手術適応となりました。
右脛骨には髄内釘、右腓骨にはプレートとスクリューを用いた骨接合術が行われました。その後、医療機関で診察と画像検査を受けながら経過を確認し、サッカー復帰に必要なリハビリを行うため、受傷から約12週後になわ整骨院へ来院されました。
骨癒合、金属固定の状態、荷重や運動開始の判断は主治医の診察と画像検査を優先し、その許可範囲で身体機能と競技動作を段階的に確認しました。
初回来院時の状態
右下肢に残っていた状態
- 右下腿から足関節周囲の荷重時・動作時の違和感
- 下腿から足関節周囲の軽度の腫れ
- 骨折部・手術部周辺の圧痛
- 足関節背屈を中心とした可動域制限
動作と左右差
- 固定・手術・活動量低下に伴う右下肢筋力の低下
- 大腿部・下腿部の筋量と片脚支持能力の左右差
- 荷重、歩幅、足関節の蹴り出しの左右差
- ランニング、キック、切り返し、接触プレーは未復帰
明らかなしびれや感覚低下はみられませんでした。骨折部へ強い刺激を加えず、主治医から許可されている荷重と運動範囲を確認して評価しました。
なわ整骨院で確認したこと
関節可動域
膝の曲げ伸ばし、足首の背屈・底屈、足部の動きを確認しました。
筋力と左右差
大腿部、ふくらはぎ、足関節、股関節周囲の筋力と健側との差を確認しました。
荷重と歩行
右脚への体重のかけ方、踵接地、足部への体重移動、蹴り出しを確認しました。
片脚動作
カーフレイズ、スクワット、片脚支持などを回復段階に合わせて確認しました。
競技動作
走る、止まる、跳ぶ、着地する、キックする、切り返す動作へ段階的に進みました。
運動後の反応
実施中だけでなく、運動直後や翌日の痛み・腫れ・熱感も確認しました。
医療機関で確認されたレントゲン経過
受傷時の画像と、手術後に医療機関で経過確認された画像です。経過画像では骨折部周囲に仮骨形成がみられますが、骨癒合や運動許可の医学的判断は主治医が行います。




レントゲン画像は医療機関で診断・経過確認に使用されたものです。なわ整骨院が画像だけで骨癒合を確定したものではありません。
競技復帰に向けた対応
可動域と歩行
足関節・膝関節の動き、右脚への荷重、歩幅、蹴り出しを確認しながら基礎動作を整えました。
下肢筋力
大腿四頭筋、ハムストリングス、臀筋群、下腿三頭筋、前脛骨筋、腓骨筋群を段階的に強化しました。
バランス
両脚支持から片脚支持へ進め、リーチ動作やボールを用いた課題へ移行しました。
走行能力
医師の運動許可を確認し、ジョギング、ランニング、加速、減速へ負荷を高めました。
サッカー動作
ジャンプ、着地、キック、方向転換、切り返しを段階的に確認しました。
練習復帰
個人練習、非接触練習、チーム練習、接触プレーの順で復帰を進めました。
受傷からサッカー復帰まで
サッカーの試合中に右下腿を骨折
相手選手との接触で受傷。総合病院で右下腿両骨骨折と診断され、骨接合術が行われました。
受傷約12週から競技復帰リハビリを開始
医師の診断と運動許可を確認し、足関節可動域、右下肢筋力、荷重、歩行、左右差を確認しました。
基礎筋力と片脚支持を段階的に強化
スクワット、ステップ、カーフレイズ、片脚支持などを行い、運動後の痛みや腫れを確認しながら進めました。
走行とボール練習へ
ジョギングからランニングへ進み、加速・減速、軽いジャンプ、ボールを使った基礎練習を開始しました。
サッカー特有の動作と部分練習
ダッシュ、ジャンプ、着地、キック、方向転換、切り返しを確認し、非接触練習からチーム練習へ進みました。
サッカーへ復帰
筋力、左右差、競技動作、練習後と翌日の反応を確認し、サッカーへ復帰しました。現在も問題なくスポーツ活動を継続しています。
院長・名和大地からの解説
骨がついた後に、競技へ戻るための身体機能を確認します
下腿両骨骨折後のサッカー復帰では、「骨がついた」「痛みなく歩ける」だけでは十分とは限りません。サッカーでは全力疾走、急停止、方向転換、片脚でのキック、相手との接触など、日常生活より大きな負荷が右下肢へ加わります。
主治医による骨癒合と運動許可を優先しながら、足関節可動域、下肢筋力、左右差、片脚支持、走行、ジャンプ、着地、キック、切り返しを段階的に確認しました。疲労した状態で動作が崩れないか、接触プレーへ対応できるかまで確認することが大切です。
レイラック滋賀/おこしやす京都AC/INAC神戸/京都大学体育会ラグビー部/甲南大学体育会サッカー部ほか
大手整骨院で院長を務めた後、独立してなわ整骨院を開院。
骨折後も医療機関の確認を優先する状態
次の状態がある場合は主治医へ相談してください
- 痛みや腫れ、熱感が急に強くなった
- 体重をかけにくくなった
- 手術部周辺に赤み、発熱、排液がある
- 足先のしびれ、冷たさ、色の変化がある
- 運動後の症状が翌日以降も強く残る
- 転倒や接触後から新たな強い痛みがある
下腿両骨骨折後のリハビリについてよくある質問
骨折手術後のリハビリを整骨院へ相談できますか?
ご相談いただけます。診断名、手術内容、画像検査、主治医からの荷重・可動域・運動制限が分かる資料を確認し、その指示範囲で対応します。
骨がついたらすぐにスポーツへ復帰できますか?
骨癒合だけでなく、可動域、筋力、左右差、片脚支持、走行、ジャンプ、着地、競技動作、運動後の反応などを確認する必要があります。
髄内釘やプレートが入っていても運動できますか?
運動の可否や開始時期は、骨癒合、固定状態、痛み、手術内容によって異なります。主治医の許可を優先し、許可された範囲で段階的に進めます。
サッカー復帰はどのように進めますか?
基礎筋力と歩行から、走行、ジャンプ、着地、キック、切り返し、非接触練習、チーム練習、接触プレーへ段階的に進めます。
別の医療機関へ通院中でも相談できますか?
ご相談いただけます。診断と医学的な運動許可は主治医を優先し、役割を分けながら競技復帰に必要な身体機能を確認します。
本ページは、なわ整骨院で対応した一症例をご紹介するものです。症状、施術内容、通院期間、経過には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。強い痛みや腫れ、変形、しびれ、発熱、体重をかけられない状態などがある場合は、医療機関の受診を優先してください。
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