膝前十字靭帯(ACL)損傷

ACL(前十字靱帯)は膝の安定に関わる靱帯です
ACLは、すねの骨が前方へ動きすぎることや膝の捻れを抑える役割を担います。スポーツ中の着地・減速・切り返し・接触などで損傷することがあります。
非接触型
ジャンプ着地、急停止、方向転換などで膝に捻れが加わる場面。
接触型
相手選手との接触やタックルなど、膝に外力が加わる場面。
合併損傷
半月板、内側側副靱帯、軟骨などを同時に痛める場合もあります。
ACL損傷が疑われるときの確認
急性期は無理に膝を動かさず、受傷時の状況から腫れ、歩行、可動域、左右差を順番に確認します。
受傷機転
- 接触の有無
- 着地・減速・切り返し
- 膝が崩れた方向
- 音や感覚、競技継続の可否
現在の状態
- 腫れ・熱感
- 痛む場所
- 曲げ伸ばし
- 荷重・歩行の可否
徒手検査
- 前方への不安定性
- 健側との違い
- 筋防御や痛み
- 合併損傷の可能性
腫れや痛みが強い時期は無理に検査しません
急性期は筋肉の緊張により徒手検査の反応が分かりにくい場合があります。必要な確認にとどめ、医師の診察や画像検査を優先します。
医療機関を優先したい状態
- 膝が急速に大きく腫れた
- 体重をかけられない
- 膝が引っかかって伸びない
- 明らかな変形がある
- 足先のしびれ、冷たさ、色の変化がある
- 強い痛みや症状が急速に悪化している
上記がある場合は、LINEの返信を待たず整形外科や救急相談を優先してください。
検査で疑いがあれば整形外科へ紹介します
整骨院でACL損傷の診断を確定することはできません。当院で確認した受傷機転・腫れ・可動域・徒手検査などを整理し、必要に応じて診療情報提供書を作成します。
当院で状態を整理
受傷状況、圧痛、腫れ、可動域、荷重状態、不安定感などを確認します。
整形外科へ情報提供
確認内容を診療情報提供書にまとめ、医師の診察・画像検査をお願いします。
医師が診断と方針を決定
レントゲンやMRIなどを踏まえ、保存療法または手術を含む方針が検討されます。
診断後のリハビリを共有
医師の指示、術式、合併損傷の有無に合わせ、当院での内容を調整します。
エコーだけでACL損傷は診断できません
ACLは膝関節の深部にあるため、当院のエコーで損傷を確定するものではありません。エコーは周囲の状態を補助的に確認する際に用い、ACLの診断には医師の診察やMRIなどが必要です。
ACL損傷後の膝を支えるテーピング
テーピングは、ACL損傷後の膝を外側から支え、運動時の不安感を軽減する目的で使用する場合があります。
- 状態や競技に合わせて固定力と方向を調整
- 動きを止めすぎず必要なサポートを加える
- 皮膚状態や圧迫感を確認
- 練習内容と復帰段階に合わせて使い分ける
ただし、テーピングだけでACLの機能が回復したり、競技復帰が可能になったりするものではありません。
中心になるのは筋力と動作の回復です
可動域、大腿部と股関節周囲の筋力、片脚での安定性、ジャンプ、着地、減速、切り返しなどを確認し、テーピングを必要に応じて補助的に使用します。
保存療法と手術はどう決まる?
方針は、膝の不安定感、スポーツや仕事の内容、競技レベル、合併損傷、本人の希望などを踏まえて医師が判断します。「ACL断裂=全員が同じ手術」「歩ける=手術不要」と一律には決められません。
保存療法が検討される場合
- 生活や目標動作で不安定感が少ない
- 筋力・動作を改善しながら経過を確認する
- 本人の活動目標を踏まえて選択する
手術が検討される場合
- 方向転換を伴う競技への復帰を希望する
- 膝崩れを繰り返している
- 半月板などの合併損傷がある
術前・術後から競技復帰までのリハビリ
「術後○週だから」だけで進めず、痛み、腫れ、可動域、筋力、動作品質、医師の指示を確認し、達成基準を満たしながら次へ進みます。
術前|膝の状態を整える
医師の許可範囲で、腫れ、膝の伸展、屈曲、大腿四頭筋、歩行状態を確認します。
初期|保護と基礎回復
腫れの管理、可動域、筋活動、荷重、歩行の安定を段階的に確認します。
中期|筋力と片脚支持
スクワット、ステップ、股関節周囲の筋力、片脚バランスを高めます。
走行準備|左右差を確認
片脚動作、着地姿勢、反復後の腫れや痛みを確認して走行へ進みます。
競技準備|跳ぶ・止まる・切り返す
ジャンプ、着地、減速、方向転換、反応動作を段階的に行います。
復帰|練習から試合へ
部分参加から通常練習へ進み、練習直後や翌日の反応も確認します。
術式や半月板処置によって進行は変わります
荷重、可動域、運動開始時期は、ACL再建術の内容や半月板縫合の有無などで異なります。主治医の指示と術後プロトコルを優先します。
競技復帰は「時期」だけで判断しません
痛みがない、走れる、一定期間が過ぎたという一項目だけでなく、複数の基準を組み合わせて確認します。
膝の状態
痛み・腫れ・可動域・不安定感
筋力と左右差
大腿部の筋力や片脚支持の左右差
動作品質
スクワット、ジャンプ、着地、減速
機能テスト
ホップテストなど複数の課題
競技動作
切り返し、反応、競技・ポジション特有の動き
心理面と医師の許可
再受傷への不安、自信、主治医の判断
競技復帰まで見据えたサポート

名和 大地
柔道整復師
日本スポーツ協会公認
アスレティックトレーナー
痛みの先にある「戻りたい動き」まで確認
膝の曲げ伸ばしや筋力だけでなく、片脚で支える、止まる、跳ぶ、着地する、切り返すといった動作まで確認します。
学生から社会人まで、競技・ポジション・復帰目標に合わせて段階を組み立てます。
主な現場経験:
MIOびわこ滋賀(現レイラック滋賀)/おこしやす京都AC/INAC神戸レオネッサ/甲南大学サッカー部/京都大学ラグビー部
ACL損傷についてよくある質問
ACL損傷でも歩けますか?
歩ける場合もあります。歩行できることだけでは損傷の有無や程度を判断できません。
エコーでACL断裂は分かりますか?
ACLは膝関節の深部にあり、当院のエコーで断裂を確定するものではありません。医師の診察やMRIなどが必要です。
病院を紹介してもらえますか?
はい。確認した受傷機転、腫れ、可動域、徒手検査などを診療情報提供書にまとめ、整形外科への受診をご案内します。
ACL断裂は必ず手術ですか?
全員が同じ方針ではありません。不安定感、活動内容、合併損傷、本人の希望などを踏まえて整形外科医が判断します。
手術前にもリハビリは必要ですか?
医師の許可範囲で、腫れ、可動域、筋力、歩行状態を整えることが術前の準備になります。
テーピングをすれば競技復帰できますか?
テーピングだけでは判断できません。膝の状態、筋力、左右差、ジャンプ、着地、切り返しなどを確認する必要があります。
術後はいつから走れますか?
術式、合併損傷、腫れ、可動域、筋力、片脚動作などによって異なります。主治医の指示と達成基準に沿って進めます。
病院で診断後でも相談できますか?
はい。診断名、画像所見、術式、主治医の指示、リハビリ計画が分かる資料をお持ちください。
ACL損傷の検査・紹介・リハビリをご相談ください
「ACL損傷かもしれない」「整形外科へ紹介してほしい」「診断後のリハビリ先を探している」「競技復帰まで見てほしい」という方は、なわ整骨院へご相談ください。
神戸市灘区倉石通/水道筋商店街から徒歩1分
阪急「王子公園駅」・JR「摩耶駅」から通いやすい立地
平日10:00〜20:00/土曜10:00〜18:00(予約優先制)
TEL:078-891-8950
ご来院された方の声
Googleの口コミより、投稿者名・写真などを掲載せず、本文の一部を抜粋してご紹介します。
前十字靭帯の損傷を見つけてもらって以来、お世話になっています。マッサージも術前術後のリハビリのトレーニングもしてもらえて、説明もきちんとしてくれるので信頼できます。
Googleの口コミより一部抜粋・匿名
口コミは個人の感想です。症状・施術内容・経過には個人差があり、施術の効果を保証するものではありません。
