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【症例】20代男性 大学アメフトDL|右肩反復性前方脱臼の術後リハビリから6か月で練習完全合流まで

公開日 最終更新
【症例】20代男性 大学アメフトDL|右肩反復性前方脱臼の術後リハビリから6か月で練習完全合流まで
神戸市灘区・王子公園|なわ整骨院の症例紹介

【症例】20代男性 大学アメフトDL|右肩反復性前方脱臼の術後リハビリから6か月で練習完全合流まで

タックルで右肩を前方脱臼し、反復性のため総合病院で手術。術後11日目から当院でリハビリを開始し、段階的な対応を経てチーム練習へ完全合流した症例です。

20代男性大学アメフトDL右肩の手術後
  • 術後早期から対応周辺関節の拘縮予防と可動域訓練
  • 競技に向けたリハビリ筋力・連動性・安定性へ段階的に対応
  • 練習への合流5か月で部分合流、6か月で完全合流

症例概要

大学アメリカンフットボールでDL(ディフェンスライン)を務める選手の、右肩反復性前方脱臼に対する術後リハビリ症例です。

年代・性別
20代男性
競技・ポジション
大学アメリカンフットボール・DL(ディフェンスライン)
傷病・部位
右肩関節の反復性前方脱臼
受傷日・状況
2026年1月29日、タックルした際に右肩を前方脱臼
手術
2026年2月21日、総合病院で手術
当院での開始日
2026年3月4日(術後11日目)
目標
術後6か月での競技復帰
主な対応
関節可動域訓練、肩甲骨運動、筋力強化、アスレティックリハビリテーション、超音波、マイクロカレント
結果
術後5か月で練習へ部分合流、6か月で完全合流

受傷から来院までの経緯

2026年1月29日にタックルで右肩を前方脱臼し、脱臼を繰り返していたため、2月21日に総合病院で手術を受けました。

肩関節前方脱臼とは、上腕骨の骨頭が肩関節の前方へ外れた状態です。手術後のリハビリを目的に、3月4日からなわ整骨院へ来院されました。

術後6か月での復帰を目標として、肩の機能回復から競技への段階的な参加まで対応しました。

リハビリ開始時の状況

当院でのリハビリ開始は術後11日目でした。初期は、指・手首・肘の動きを維持する対応と、肩甲骨運動、肩の関節可動域訓練を実施しました。

術後早期は、関節の動きを広げることと、手術した組織を保護することの両立が重要です。術式や主治医の指示によって、動かしてよい範囲や負荷は異なります。

実施したリハビリ・物理療法

周辺関節の拘縮予防から、可動域、筋力、肩甲骨との連動性、競技に必要な安定性へと対応を進めました。

拘縮予防・可動域訓練

拘縮とは、関節が硬くなり動かしにくくなる状態です。指・手首・肘の拘縮予防と、ROM訓練を実施しました。ROMとは、関節を動かせる範囲のことです。

肩甲骨運動・連動性への対応

肩甲骨運動を行い、その後は肩甲骨と肩関節が協調して動く機能の向上に取り組みました。肩関節だけでなく、腕を動かす土台となる肩甲骨にも対応しました。

自動運動・筋力強化

ご本人の筋力で腕を動かす自動運動と、肩のインナー・アウターマッスル強化を実施しました。関節を安定させる働きと、腕を動かす力の両方に対応しました。

超音波・マイクロカレント

術後4〜8週の段階で併用しました。超音波は音波を、マイクロカレントは微弱な電流を用いる物理療法です。運動への対応と組み合わせる補助的な位置づけで、組織修復や復帰への効果を保証するものではありません。

競技に向けたリハビリ

術後4か月からアスレティックリハビリテーションへ進みました。これは競技で必要な動作や負荷に対応するためのリハビリです。

肩の安定性向上

スタビリティ、つまり動作中に関節を安定させる機能の向上に取り組みました。日常生活で腕を使う段階から、競技復帰に必要な機能へつなげました。

日常生活と接触プレーは分けて考えます

DLは相手選手との接触や、腕で押す・支える動作を伴うポジションです。日常生活の制限がなくなったことだけで、タックルや強い接触プレーの再開を判断することはできません。

術後から練習完全合流までの経過

術後5か月で部分合流し、6か月でチーム練習へ完全合流しました。以下の週数・月数は、2026年2月21日の手術日から換算した本症例の経過です。

各段階の時期は、すべての肩関節脱臼術後に当てはまる運動開始時期や復帰基準ではありません。術式、主治医の指示、身体機能に応じて進め方は異なります。

  1. 2026年1月29日|受傷

    タックルした際に右肩関節を前方脱臼しました。

  2. 2026年2月21日|総合病院で手術

    脱臼を繰り返していたため、右肩の手術を受けました。

  3. 2026年3月4日|当院でリハビリ開始

    術後11日目から、術後6か月での競技復帰を目標に対応を開始しました。

  4. 術後4週まで|周辺関節と肩の動き

    拘縮予防と肩甲骨・可動域への対応

    肩を保護する時期に、周辺関節の動きを維持することを目的に取り組みました。

    • 指・手首・肘の拘縮予防
    • 肩甲骨運動
    • 肩関節のROM訓練
  5. 術後4〜8週|自分で動かす機能と筋力

    自動運動・インナーマッスル強化

    関節を動かせる範囲に加え、ご本人の筋力で腕を動かす練習へ対応しました。

    • 肩関節の自動運動
    • ROM訓練
    • インナーマッスル強化
    • 超音波・マイクロカレントの併用
  6. 術後8〜12週|筋力と連動性

    肩甲骨と肩関節の協調した動きへ

    術後9週から、日常生活動作(ADL)の制限がない段階へ移行しました。ADLとは、着替えや食事など、日常生活の基本的な動作です。

    • インナー・アウターマッスル強化
    • 肩甲骨と肩関節の連動性向上
    • 屈曲・外旋方向のROM訓練

    屈曲とは腕を前から上げる動き、外旋とは肩を外側へ回す動きです。

  7. 術後4か月から|競技への準備

    アスレティックリハビリテーション

    競技に向けたリハビリへ進み、動作中の肩の安定性向上に取り組みました。

  8. 術後5か月|部分合流

    チーム練習へ部分合流しました。全面的な練習参加の前に、段階的に競技へ戻る過程を設けました。

  9. 術後6か月|完全合流

    チーム練習へ完全合流しました。

結果・復帰時の状態

術後5か月で部分合流、6か月でチーム練習へ完全合流しました。

周辺関節の拘縮予防から、肩の可動域、自動運動、筋力、肩甲骨との連動性、競技に必要な安定性へ段階的に対応しました。

本症例で確認できている結果は、チーム練習への完全合流です。公式戦出場や復帰後の再脱臼の有無を示すものではありません。6か月という期間も、すべての選手の復帰時期を示すものではありません。

院長・名和大地からの解説とプロフィール

なわ整骨院院長 名和大地
なわ整骨院 院長|名和 大地

名和 大地

柔道整復師日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーNSCA-CPTNASM-PES

なわ整骨院院長の名和大地は、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CPT、NASM-PESの資格を保有しています。レイラック滋賀、おこしやす京都AC、INAC神戸、京都大学体育会ラグビー部、甲南大学体育会サッカー部などのスポーツ現場で経験を積み、大手整骨院で院長を務めた後、独立してなわ整骨院を開院しました。

チーム・スポーツ現場での経歴

  • レイラック滋賀
  • おこしやす京都AC
  • INAC神戸
  • 京都大学体育会ラグビー部
  • 甲南大学体育会サッカー部
  • その他のスポーツ現場

肩を保護する段階から、競技で使う段階へ

今回の症例では、拘縮予防、可動域訓練、筋力強化、競技に向けたリハビリへ進み、部分合流を経て完全合流しました。DLでは相手選手との接触や押し合いがあるため、腕が上がることと接触プレーに対応することを分けて考える必要があります。

スポーツ現場の経験を生かし、痛みだけで復帰を判断せず、可動域、筋力、左右差、バランス、走行、ジャンプ、着地、減速、切り返し、競技動作などから、その選手に必要な項目を選んで確認する方針です。肩の症例では、肩甲骨との連動性や動作中の安定性も重視します。

手術後は、医師の診断、画像検査、手術内容、荷重制限、可動域制限を優先し、その範囲内で支援します。主治医の指示と身体の状態を踏まえ、経過月数だけで練習参加を判断しないことが大切です。

再び肩が外れた、急に腕が動かせない、新たなしびれや筋力低下がある場合は、リハビリを進める前に医療機関での評価を優先します。

肩関節脱臼・術後リハビリでお困りの方へ

「肩の手術後、競技へ戻るためのリハビリを相談したい」「日常生活では使えるが、接触プレーへの復帰が不安」という方は、手術内容や主治医の指示をお知らせください。

医療機関での診察・画像検査と役割を分けながら、当院で対応できる内容を検討します。診療情報、術後の説明資料、運動制限やリハビリの指示書がある場合はお持ちください。

医療機関を優先していただきたい状態

強い痛み・腫れ、変形、しびれ・筋力低下、発熱・体調不良、症状の悪化、数日たっても変化がない場合は、医療機関にご相談ください。再脱臼が疑われる場合は自分で戻さず受診してください。頭部打撲後の強い頭痛・吐き気などがある場合は、救急受診を優先してください。

脱臼後のリハビリ・競技復帰相談医療機関を優先する状態、医師の指示に沿ったリハビリ、生活・スポーツ復帰への考え方を紹介します。

よくある質問

肩関節脱臼の手術後、リハビリについて相談できますか?

ご相談いただけます。医師の同意・指示、手術内容、動かしてよい範囲や荷重制限を確認し、当院で対応できる内容を検討します。診療情報やリハビリの指示書があればお持ちください。

術後6か月たてば、アメフトへ復帰できますか?

経過月数だけでは判断できません。本症例は6か月で練習へ完全合流しましたが、術式、主治医の指示、可動域、筋力、競技動作、不安感などによって復帰時期は異なります。

日常生活の制限がなくなれば、タックルを再開できますか?

日常生活と接触プレーでは肩にかかる負荷が異なります。日常生活の制限がなくなったことだけでタックルを再開せず、主治医の指示と競技に必要な身体機能を踏まえて段階的に検討します。

リハビリ中に、また肩が外れた感じがしたらどうすればよいですか?

運動を中止し、自分で肩を戻そうとせず、整形外科や救急外来での評価を優先してください。変形、強い痛み、しびれ、力の入りにくさ、指先の冷たさがある場合は、特に速やかな受診が必要です。

本ページは、なわ整骨院で対応した一症例をご紹介するものです。症状、施術内容、通院期間、経過には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。強い痛みや腫れ、変形、しびれ、発熱、体重をかけられない状態などがある場合は、医療機関の受診を優先してください。

肩の術後リハビリ・スポーツ復帰をご相談ください

手術日、主治医からの指示、現在困っている動作、復帰したい競技をお知らせください。今の状態に合わせて、リハビリや競技参加の進め方を相談できます。

なわ整骨院|神戸市灘区・王子公園・摩耶

兵庫県神戸市灘区倉石通3丁目1-14 テイク摩耶1階西店舗

平日10:00〜20:00/土曜10:00〜18:00|予約優先制

阪急「王子公園駅」・JR「摩耶駅」から徒歩圏内。1階店舗でベビーカー入室可、キッズスペースがあります。

王子公園駅・摩耶駅から通いやすく、水道筋商店街から徒歩1分のなわ整骨院では、肩関節脱臼後や手術後のリハビリ、スポーツ復帰に向けた身体づくりについてご相談を受けています。