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【症例】20代サッカー選手の足関節骨切り術後リハビリ|術後8か月で競技復帰

公開日 最終更新
【症例】20代サッカー選手の足関節骨切り術後リハビリ|術後8か月で競技復帰
CASE REPORT | サッカー・術後リハビリ

2〜3年続いた足首の痛み。
手術後8か月で、
サッカーに復帰。

左外傷性変形性足関節症・インピンジメント症候群。医療機関への対診依頼から骨切り術、術後のリハビリ、競技復帰までの経過をご紹介します。

20代男性/サッカーFW左足関節骨切り術後神戸市灘区 なわ整骨院
なわ整骨院で院長がスポーツリハビリを指導する様子
当院のリハビリ指導風景。掲載症例ご本人の写真ではありません。
医療機関への紹介初診時に対診変形・インピンジメントを疑い紹介
当院での術後リハビリ術後4週目施術・ストレッチ・超音波
競技復帰までの経過術後8か月サッカーへの復帰に至る

「足首の痛みが何年も続いている」「足首を反らすと動かしにくい」。今回は、2〜3年前から左足首の痛みが続いていた20代のサッカー選手の症例です。

6月3日の初診時には、背屈制限、疼痛、内返し時の疼痛、関節内水腫がみられました。足関節の変形やインピンジメントを疑い、医療機関へ対診を依頼。翌週の総合病院受診を経て手術となり、術後4週目から当院でもリハビリを開始し、術後8か月でサッカーに復帰されました。

01 / CASE OVERVIEW

患者さまの情報と初診時の状態

年代・性別
20代男性
競技・ポジション
サッカー/フォワード(FW)
患部・痛みの経過
左足関節/初診の2〜3年前から痛みが継続
当院初診日
6月3日
診断名
左外傷性変形性足関節症・インピンジメント症候群
手術
2025年7月2日/足関節骨切り術
当院でのリハビリ
術後4週目から開始
結果
術後8か月でサッカーに復帰

初診時にみられた4つの所見

01

足関節の背屈制限

つま先をすねに近づけるように、足首を反らす方向への動きが制限されていました。

02

左足関節の疼痛

左足首の痛みがあり、2〜3年にわたって症状が続いている状態でした。

03

内返し時の疼痛

足裏を内側に向ける動きで痛みがみられました。動かす方向による症状も確認しました。

04

関節内水腫

関節内に液体がたまった状態がみられました。痛みと可動域制限に加えて、紹介を考える所見となりました。

02 / MEDICAL REFERRAL

足関節の変形・インピンジメントを疑い、医療機関へ

長く続く痛みに加えて、背屈制限、内返し時の痛み、関節内水腫がみられたことから、足関節の変形やインピンジメントの可能性を考えました。

医師による詳しい評価が必要と判断し、当院から対診を依頼しました。患者さまは初診の翌週に総合病院を受診され、手術を受ける方針となりました。

その後、2025年7月2日に足関節骨切り術を受けられました。当院で疑った所見を医療機関へつなぎ、診断と手術の判断は医療機関で行われています。

なわ整骨院の院長がカウンセリングを行う様子
当院のカウンセリング風景(対応イメージ)。

変形性足関節症とは

過去のけがなどを背景に、足首の関節軟骨がすり減り、関節の変性が進んだ状態です。痛みや変形が生じることがあります。

インピンジメントとは

足首の骨や周囲の組織が挟み込まれ、痛みが生じる状態です。症状だけで決めつけず、医療機関での評価につなげることが大切です。

一般的な病態の参考:金沢大学整形外科「足に関する疾患」/筑波大学附属病院「足部・足関節外来」

03 / CLINICAL COURSE

初診から術後8か月の競技復帰まで

医療機関への紹介、手術、当院でのリハビリ開始、競技復帰という実際の経過をまとめました。

  1. 6月3日|当院初診

    長引く足首の痛みと関節の状態を確認

    2〜3年前から続く痛みで来院。背屈制限、疼痛、内返し時の疼痛、関節内水腫がみられ、医療機関へ対診を依頼しました。

  2. 初診の翌週|総合病院を受診

    医療機関での評価を経て、手術の方針に

    足関節の状態について医療機関で診察を受け、その後、手術を受けることになりました。

  3. 2025年7月2日|手術

    左足関節の骨切り術を実施

    左外傷性変形性足関節症・インピンジメント症候群に対し、医療機関で足関節骨切り術を受けられました。

  4. 術後4週目|当院でもリハビリ開始

    術後の保護期間から復帰までを計画

    当院で施術・ストレッチ・超音波施術を行い、競技復帰に向けてサポートしました。計画表では術後6週まで非荷重としています。

  5. 術後8か月|競技復帰

    サッカーへの復帰に至る

    手術とその後のリハビリを経て、術後8か月でサッカーに復帰されました。

ここでの「術後4週目」「術後8か月」は手術日を起点とした経過です。後半のリハビリ計画にある各時期は計画上の目安であり、実際の運動開始日・達成日を示すものではありません。

04 / REHABILITATION SUPPORT

当院で行った施術とリハビリの考え方

当院では術後4週目からリハビリを開始し、施術・ストレッチ・超音波施術を行いました。術後の保護期間と、その先のサッカー復帰を見据えた計画を作成しています。

01

施術

術後の身体の状態に合わせて対応しました。手術後は、患部への負荷や主治医の制限を踏まえて進めることが大切です。

02

ストレッチ

リハビリの一環として実施しました。術後は動かしてよい範囲を確認し、痛みや詰まりを押し切るような動かし方は避けます。

03

超音波施術

当院での対応の一つとして実施しました。施術に加えて、段階に応じた運動と競技復帰に向けた準備を考えます。

なわ整骨院に設置している超音波施術機器
院内の超音波施術機器。症例の施術場面ではなく、設備紹介の写真です。

「患部を守る時期」から「競技に戻る時期」へ

本症例の計画では、術後6週までの非荷重期間を出発点に、荷重・歩行、筋力、片脚支持、走行、サッカー動作へと段階を整理しました。

術後の運動は主治医の荷重・可動域・運動に関する指示を優先し、経過日数だけで次の段階へ進めないことが前提です。

05 / RETURN-TO-SOCCER PLAN

サッカー復帰に向けた6段階の計画

以下は本症例で作成した個別のリハビリ計画の要約です。各運動の実施記録ではなく、時期ごとに検討した目的と運動の選択肢を示しています。

PHASE 01|術後4〜6週

患部の保護と全身の体力維持

非荷重を守りながら、太ももに力を入れる運動、脚上げ、股関節・体幹・上半身の運動を計画。足趾・足関節の運動は、許可された範囲で検討します。

PHASE 02|術後6〜12週

許可に沿った荷重と歩行

指定された荷重量を確認し、松葉杖や装具を用いた歩行を計画。全荷重と筋力運動の許可後に、踵上げ、浅いスクワット、低い段差の練習を選択します。

PHASE 03|術後3〜4か月

筋力と片脚で支える力

踵上げ、スクワット、ステップアップ・ダウン、片脚支持などを計画。足首の動きとともに、膝・股関節・体幹の使い方を確認する構成です。

PHASE 04|術後4〜5か月

着地と直線走への準備

骨癒合の確認と衝撃・走行の許可を前提に、小さな着地、歩行とジョグを交互に行う練習、緩やかな加減速などを計画しています。

PHASE 05|術後5〜6か月

加減速・方向転換・ボール操作

止まる、切り返す、パス、ドリブル、シュートの練習を計画。左足で蹴る動作と、左足を軸足にする動作を分けて考えています。

PHASE 06|術後6〜8か月

FWの競技動作と練習への合流

裏抜け、反応して切り返す動作、反復走、ゴール前のプレーを計画。許可後の対人練習、部分合流、全体練習、試合参加を段階的に検討します。

FWとして必要な「蹴る・支える・走り出す」まで

サッカーでは、左足でボールを蹴る場面と、左足を軸足にして右足で蹴る場面があります。本症例の計画では、手術した足で押す・受け止める・蹴る・支える動作を分けて考えました。

さらに、裏への走り出し、プレス後の再加速、パスを受けて反転する動作、クロスへの対応など、フォワードのプレーにつながる課題を組み込んでいます。

時期は本症例の計画上の目安です。荷重開始、走行、ジャンプ、対人練習の可否は、手術内容・骨癒合・症状・主治医の許可によって異なります。画像内の回数や負荷を含め、ほかの方にそのまま当てはめるものではありません。

06 / REHABILITATION DOCUMENTS

実際に作成したリハビリ計画表

非荷重期間からサッカーの競技動作までを整理した計画表です。画像または「拡大して見る」を押すと、原寸画像を別タブで開けます。

画像内の「現在」は計画作成時点を、「術後8か月の試合復帰」は作成当時の目標を示します。その後の実際の経過として、本症例では術後8か月でサッカーに復帰しました。

07 / OUTCOME

術後8か月でサッカーへ復帰

手術から競技復帰まで8 か月

医療機関への紹介から、復帰までを支援

2〜3年続いた左足首の痛みに対して医療機関へ対診を依頼し、骨切り術後4週目から当院でもリハビリを開始。術後8か月でサッカーへの復帰に至りました。

この症例では、長引く痛みと関節の状態を医療機関での評価につなげること、術後の保護期間から競技動作までの道筋を整理することが大切でした。

結果は医療機関での診断・手術、術後の回復、リハビリを含めた経過です。個々の施術だけによる効果を示すものではなく、同じ期間での復帰を保証するものではありません。

08 / DIRECTOR’S COMMENT

院長・名和大地からの解説

なわ整骨院 院長 名和大地
なわ整骨院 院長

名和 大地
柔道整復師日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーNSCA-CPTNASM-PES
トレーナー活動歴:レイラック滋賀、おこしやす京都AC、INAC神戸、京都大学体育会ラグビー部、甲南大学体育会サッカー部など。

長く続く痛みの背景を考え、競技の動きまで見据える

今回の症例では、初診時の背屈制限や痛み、関節内水腫から、医療機関での評価が必要だと考えました。長く続いている症状について、関節の状態まで確認することが大切です。

術後は患部を保護する期間を守りながら、その先のサッカー復帰を見据えて計画を立てました。フォワードに必要な走り出し、減速、切り返し、シュートなど、競技やポジションによって求められる動きも変わります。

なわ整骨院では、医療機関への受診が必要と考えられる場合には受診をご案内し、術後は主治医の指示を踏まえながら、日常生活から競技復帰までのサポートに取り組んでいます。

09 / QUESTIONS

足首の痛み・術後リハビリのよくある質問

足関節の骨切り術後は、8か月で復帰できますか?

本症例では術後8か月でサッカーに復帰しましたが、すべての方に共通する期間ではありません。手術内容、骨癒合、症状、筋力、競技動作などを踏まえ、主治医の許可に沿って判断します。

術後4週目から足に体重をかけてよいのですか?

リハビリの開始と、患部への荷重開始は同じではありません。本症例では術後4週目から当院でもリハビリを始めましたが、計画上は術後6週まで非荷重です。荷重の時期や量は必ず主治医の指示に従ってください。

掲載されている計画表を、そのまま使えますか?

この計画表は本症例の手術後の状態と、サッカーFWへの復帰を想定した個別の計画です。時期や回数、負荷をそのまままねるのではなく、主治医やリハビリ担当者と相談して内容を調整してください。

術後リハビリの相談時には何を伝えればよいですか?

手術日、手術内容、現在の荷重・運動制限、痛みや腫れの状態、復帰したい競技をお知らせください。主治医の指示書やリハビリ計画書がある方は、ご持参いただくと相談が進めやすくなります。

CONSULTATION

長引く足首の痛みや、
術後の競技復帰でお困りの方へ

「足首の痛みが続いている」「手術後、競技に戻るまでの進め方が不安」という方はご相談ください。現在の状態と主治医の指示を確認し、対応できる内容をご説明します。

なわ整骨院|神戸市灘区・王子公園
神戸市灘区倉石通3丁目1-14 テイク摩耶1階西店舗
阪急「王子公園駅」徒歩5分/JR「摩耶駅」徒歩10分

本記事は個別の症例経過とリハビリ計画を紹介しています。症状・手術内容・身体機能によって対応や復帰時期は異なります。院内の人物・設備写真は対応イメージであり、掲載症例の施術記録ではありません。運動の実施は主治医の指示を優先してください。