整骨院にギプス材料はある?なわ整骨院がケガへの備えを大切にする理由

整骨院に
ギプス材料はある?なわ整骨院が
ケガへの備えを大切にする理由
必要な固定材料を備え、ケガの状態を確認し、医療機関と連携する。
日常生活やスポーツへの復帰まで見据えた、当院の取り組みをご紹介します。

固定の必要性と、適切な材料・方法を考えます。
骨折などが疑われる場合は、診察・検査につなぎます。
回復段階と医師の指示に沿って進めます。
AIの回答を見て、伝えたいと思ったこと
こんにちは。神戸市灘区の「なわ整骨院」、院長の名和大地です。
先日、AIから「ギプス材料を置いていない整骨院が大半」という回答がありました。正直に言うと、ケガへの対応を大切にしている柔道整復師として、悔しい気持ちになりました。
日々、ケガで困っている患者さんや、手術後に復帰を目指す患者さんと向き合っています。だからこそ、現場で続けている備えや取り組みも、きちんと知っていただきたいと感じました。
整骨院ごとに設備や対応内容は異なります。ただ、「大半」と言い切るには、それを裏付ける情報が必要です。この回答だけで、整骨院全体の実態を判断することはできません。
なわ整骨院では、
ギプス・シーネ・テーピング、
そして松葉杖を備えています。
写真に写っているのは、当院で実際に用意しているものです。ケガをした患者さんが来院されたとき、必要な対応につなげられるよう備えています。
今回の出来事をきっかけに、院内でどのような準備をしているのか、ケガに対して何を大切にしているのかを、改めてお伝えしたいと思いました。
※この記事は、他の整骨院の設備や対応を評価するものではなく、当院の取り組みをご紹介するものです。
写真に写っている固定材料と、それぞれの役割
固定材料には、巻いて形をつくるもの、添え木のように支えるもの、皮膚を保護するものなどがあります。部位や腫れ、必要な保護の程度に応じて選択します。
写真の青い「NEAL CAST」の包装
キャスト材
患部の形に合わせて使用する固定材料です。必要な固定範囲や方法を確認したうえで、患部の保護に用います。
写真中央の「PRE-CUT SPLINT」
シーネ・スプリント材
患部を添え木のように支えるための材料です。ぐるりと包む固定とは構造が異なり、部位や腫れの状態などを考慮して使い分けます。
写真奥の「プライトン-100」
熱可塑性の固定材料
加温して軟らかくし、身体の形に合わせて成形する材料です。手指など、細かな形に合わせた固定にも用いられます。
ストッキネットなど
皮膚を保護する下巻き材
固定材料が直接皮膚に当たる負担を減らすために使用します。固定中も、圧迫感や皮膚の状態に注意を払います。
松葉杖
患部への体重のかけ方を調整する必要がある場合に使用します。必要性や荷重の指示を確認し、身体に合う高さや使い方を説明します。
どの材料を使うか、どこまで固定するか、いつ見直すか。ケガの状態や医師の方針に合わせて判断することが大切です。
テーピングも、目的に合わせて備えています
当院では、非伸縮テープ、伸縮テープなど、複数の種類・幅のテーピング材料を用意しています。固定したい部位や残したい動き、皮膚の状態などを確認し、目的に合わせて選択します。

動きを制限するために
非伸縮テープなどを用いて、関節の過度な動きを制限することを目的とします。
必要な動きを考えながら
伸縮性や固定力の異なるテープを、部位や動作に合わせて選びます。
貼った後の状態も確認
締め付け感、皮膚の違和感、実際に動いたときの状態を確認します。
ケガの状態や回復段階を確認し、医師の指示がある場合はその範囲で使用します。どのような保護と運動が必要かを、その都度考えます。
実際に、ケガや手術後の患者さんが来院されています
2026年9月にも、橈骨遠位端骨折、脛骨離断性骨軟骨炎、舟状骨骨折の患者さんが来院されました。
それぞれの状態と目標に向き合う
同じ傷病名でも、必要な保護や運動の進め方は一人ひとり異なります。医療機関の診断・治療方針と現在の状態を確認し、当院で対応できることを考えます。
総合病院での手術後のリハビリも
当院には、総合病院で手術を受け、その後のリハビリを当院で続けている患者さんもいらっしゃいます。主治医の方針や必要な同意・運動許可を確認しながら、日常生活やスポーツへの復帰を支えます。
頼ってくださる患者さんがいる。
だからこそ、必要な備えを続けたい。
ケガへの不安を抱えて来院された方に対して、今、何が必要なのかを考える。必要な場合は医療機関につなぎ、当院で支えられる部分を丁寧に担う。そのために、材料の準備も、知識や技術を学び続けることも、大切にしています。
※来院状況の一部をご紹介しています。個別の治療経過や結果を示すものではありません。
固定の前に、ケガの状態を確認します
「足首をひねった」「転んで手をついた」「ボールが指に当たった」。同じようなきっかけでも、必要な対応は異なります。受傷状況を伺い、患部に無理な負担をかけない範囲で確認します。
いつ・どのように痛めたか
転倒、接触、ひねりなどの状況と、受傷直後からの変化を伺います。
痛み・腫れ・皮膚の状態
痛む場所、腫れ、皮下出血、変形や傷の有無などを確認します。
日常動作と手足の状態
歩行や手の使用状況、しびれ、指先の色や冷たさなどを確認します。
必要に応じて、エコーで補助的に観察
当院では超音波画像観察装置「miruco」を備えています。患部を観察し、状態の説明や対応を考える際の参考にします。
エコーだけで骨折を確定・否定することはできません。受傷状況や症状も踏まえ、医療機関での診察・画像検査が必要かを判断します。

骨折・脱臼が疑われる場合は、医療機関へつなぎます
当院では、骨折などが疑われる場合、必要な応急手当を行い、整形外科での診察・検査をご案内します。必要に応じて、受傷状況や確認した内容を診療情報提供書にまとめます。
柔道整復師法第17条に基づき、継続して患部へ施術を行う場合は医師の同意を得て、治療方針を確認します。
受傷状況と緊急性を確認
どのように痛めたかを伺い、医療機関への受診を優先すべき状態かを判断します。
患部を保護し、診察・検査へ
必要な応急固定などを行い、整形外科での診察につなげます。緊急性が高い場合は、救急受診を優先します。
医師の同意・指示を確認
当院で患部への施術を続ける場合は、医師の同意を得たうえで、固定、荷重、運動の制限などを確認します。
生活や競技で必要な動きへ
主治医の方針と回復状況に合わせて、身体機能や動作を段階的に確認します。
固定をした後の生活、そして復帰まで考えます
患者さんにとっての不安は、痛みだけではありません。「学校や仕事はどうするのか」「部活動で何ができるのか」「いつから走れるのか」。生活や目標も伺い、その時期にできることを一緒に整理します。
日常生活
固定や荷重の指示を確認。生活で困る動作も伺います。
基礎筋力
許可された範囲で、可動域や筋力を確認します。
動作の安定
部位に応じて、支える力や左右差を確認します。
動きと負荷
走る・跳ぶ・投げるなど、競技の特性に合わせます。
競技復帰
参加内容や量を調整し、実施後の反応も確認します。
※上記は当院での進め方の考え方です。負傷部位や重症度、手術の有無、医師の指示によって内容・順序・期間は異なります。
学校・仕事・家事で困ることも確認
通学や階段、荷物の持ち運びなど、日常生活で必要な動きを伺います。保護が必要な時期は、無理をせず過ごせる方法を考えます。
練習に戻ってからの反応も確認
できた動作だけでなく、実施後や翌日の痛み・腫れなどを確認します。症状が増える場合は負荷を見直し、必要に応じて主治医へ相談します。
ケガをしたとき、相談できる整骨院でありたい
一つひとつの備えを、患者さんへの対応につなげる。
私はこれまで、サッカーやラグビーなどのスポーツ現場に関わってきました。競技に戻りたい方や、日常生活を安心して送りたい方を支えるために、受傷直後から復帰までを見据えて対応したいと考えています。
骨折などで来院される方も、総合病院での手術後にリハビリを続けている方も、当院を頼ってくださっています。その信頼に応えられるよう、固定材料やテーピングをそろえ、必要な検査につなぎ、医師の方針を確認しながら、一人ひとりに向き合っていきたいと思っています。
今回のAIの回答を見て悔しかったのは、そうした患者さんの顔や、日々の対応が思い浮かんだからです。そして、現場で続けていることも、自分たちの言葉できちんと伝えていく必要があると感じました。
「ケガをしたときに、ここに相談できてよかった」と思っていただける整骨院でありたい。そのための準備と学びを、これからも積み重ねていきます。
MIOびわこ滋賀(現レイラック滋賀)/おこしやす京都AC/INAC神戸レオネッサ/京都大学体育会ラグビー部/甲南大学体育会サッカー部
なわ整骨院 院長 名和 大地
医療機関への受診を優先してほしい状態
ケガの直後や固定中に、次の症状がある場合
- 指先・足先の強いしびれ、感覚の低下がある
- 指先・足先が白い、紫色、冷たい
- 痛みや腫れが急に強くなり、締め付け感が増している
- 明らかな変形や深い傷がある
LINEの返信や予約時間を待たず、速やかに医療機関を受診してください。重いけがや移動が難しい状態では、119番を利用してください。
固定・ケガの通院についてよくある質問
整骨院にもギプスやシーネの材料はありますか?
院によって備えている材料や対応できる内容は異なります。なわ整骨院では、キャスト材、シーネ・スプリント材、熱可塑性の固定材料、下巻き材などを備えています。実際に固定が必要か、どの方法が適切かは、ケガの状態を確認して判断します。
骨折や脱臼でも相談できますか?
ご相談いただけます。骨折・脱臼が疑われる場合は必要な応急手当を行い、医療機関での診察・検査につなげます。骨折・脱臼の患部への施術は、応急手当を除き医師の同意が必要です。明らかな変形や強いしびれなどがある場合は、医療機関への受診を優先してください。
足首を捻挫したら、必ずギプスで固定しますか?
必ずギプス固定を行うわけではありません。受傷状況、腫れ、痛み、歩行の状態などから、必要な保護の方法を検討します。骨折などが疑われる場合は、医療機関での検査をご案内します。
エコーで骨折かどうか分かりますか?
エコーは患部を観察する補助として使用しますが、当院でのエコー観察だけで骨折を確定したり、否定したりすることはできません。受傷状況や症状も踏まえ、医師による診察や画像検査につなげます。
病院で固定を受けた後のリハビリも相談できますか?
ご相談いただけます。診断内容、固定期間、主治医からの荷重・運動制限などを確認します。骨折・脱臼の患部への施術は医師の同意を得たうえで、その方針に沿って進めます。固定を自己判断で外したり、運動量を増やしたりせず、まずは現在の指示内容をお知らせください。
固定材料や松葉杖の費用、健康保険の扱いはどうなりますか?
負傷の状況、保険の適用、使用する材料や対応内容によって異なります。状態を確認し、費用をご説明してから進めます。他の医療機関に通院中の方は、その内容もお知らせください。
テーピングをすれば、すぐにスポーツへ戻れますか?
テーピングをしたことだけで復帰できるとは判断しません。ケガの状態、筋力や動作、運動後の反応などを確認し、医師の指示がある場合はその範囲で進めます。固定や安静が必要な時期に、テーピングで無理に競技を続けることは勧めていません。
ケガの相談から、日常・スポーツ復帰まで
「ケガをして、どこに相談すればよいか迷っている」
「医師の診断後、リハビリについて相談したい」
受傷状況と現在の状態を伺い、必要な対応をご案内します。
LINEでは「いつ・どこを・どのように痛めたか」と、医療機関の受診状況をお知らせください。
LINEのやり取りだけで診断はできません。強い症状がある場合は受診を優先してください。
なわ整骨院|神戸市灘区倉石通3丁目1-14 テイク摩耶1階西店舗
阪急「王子公園駅」徒歩5分/JR「摩耶駅」徒歩10分
平日 10:00〜13:00・14:00〜20:00/土曜は18:00まで
日曜・祝日休診|予約優先制
