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【症例】10代男性 空手|左肩の初回前方脱臼に対する保存療法と12週での練習合流まで

公開日 最終更新
【症例】10代男性 空手|左肩の初回前方脱臼に対する保存療法と12週での練習合流まで
神戸市灘区・王子公園|なわ整骨院の症例紹介

【症例】10代男性 空手|左肩の初回前方脱臼に対する保存療法と12週での練習合流まで

受傷当日に整形外科で診断を受け、翌日から当院へ通院。保存療法で肩の機能回復を進め、12週で練習への部分合流から完全合流へ移行した症例です。

10代男性空手左肩の初回脱臼保存療法
  • まず医療機関で診断受傷当日に整形外科を受診
  • 段階的なリハビリ患部外運動から可動域・筋力・支持機能へ
  • 12週で練習へ合流部分合流から完全合流へ移行

症例概要

初めて左肩を前方脱臼した空手選手に対し、約3か月での競技復帰を目標にリハビリを行いました。

年代・性別
10代男性
競技
空手
傷病名・部位
左肩関節前方脱臼
受傷日
2025年7月6日
医療機関での診断
受傷当日に整形外科で診断
脱臼歴・方針
今回が初回。手術を行わない保存療法
初回来院日
2025年7月7日(受傷翌日)
目標
約3か月での競技復帰
主な対応
患部外トレーニング、指・手首・肘の運動、肩甲骨・体幹トレーニング、可動域訓練、筋力強化、支持系の運動
物理療法
状態に応じた時期に超音波・マイクロカレントを使用
経過
受傷後12週で部分合流から完全合流へ移行

受傷から来院までの経緯

2025年7月6日に左肩を前方脱臼し、その日に整形外科で診断を受けました。

肩関節前方脱臼とは、上腕骨の骨頭が肩関節の前方へ外れた状態です。本症例では初回の脱臼に対して保存療法が選択され、翌7月7日からなわ整骨院へ通院しました。

保存療法とは、手術を行わずに医療機関の方針に沿って回復を目指す対応です。初回脱臼であることだけで、すべての方に同じ方針が適していると判断するものではありません。

リハビリ開始時の状況

当院への初回来院は受傷翌日でした。約3か月での競技復帰を目標に、初期は患部以外のトレーニングと周辺関節の運動から対応しました。

肩の動きを急いで広げることだけを目標にせず、傷めた組織の保護と、身体全体の機能維持を両立させることが重要です。

実施した対応・リハビリの目的

患部外トレーニングから始め、肩の可動域、筋力、腕で支える機能へと段階的に対応しました。

患部外・周辺関節の運動

ケガをした肩への負担に配慮しながら、指・手首・肘の運動と、肩甲骨・体幹トレーニングを実施しました。周辺の動きや身体を支える機能を維持することを目指しました。

関節可動域訓練

ROM訓練を実施しました。ROMとは関節を動かせる範囲です。振り子運動などを取り入れ、肩の動きに対応しました。

インナー・アウターの筋力強化

チューブなどを用いたインナーマッスル強化から、アウターマッスル強化へ進みました。関節を安定させる働きと、腕を動かす力の両方に対応しました。

支持系の運動

受傷後6〜11週の段階で、腕で支える機能に取り組みました。CKCは、手を床や壁などの支持面に接触させて行う運動です。具体的な支持面や負荷は個々の状態によって異なります。

超音波

身体の状態に応じた時期に使用しました。音波を用いる物理療法で、リハビリと組み合わせる補助的な対応として位置づけます。

マイクロカレント

状態に応じて微弱な電流を用いる物理療法を使用しました。機器の使用だけで組織の回復や競技復帰を判断するものではありません。

受傷から練習合流までの経過

受傷後12週で、空手の練習への部分合流から完全合流へ進みました。週数は2025年7月6日の受傷日から整理しています。

この症例での経過です

以下は、すべての肩関節脱臼に共通する運動開始時期や復帰基準ではありません。医師の指示、損傷の状態、症状、身体機能によって進め方は異なります。

  1. 2025年7月6日|受傷・整形外科で診断

    左肩関節を初めて前方脱臼。同日に整形外科で診断を受け、保存療法が選択されました。

  2. 2025年7月7日|当院への通院開始

    約3か月での競技復帰を目標に対応を開始しました。

  3. 受傷後1〜3週|患部外トレーニング

    肩への負担に配慮し、周辺の機能を維持する

    患部外トレーニングとは、ケガをした部位への負担に配慮しながら、ほかの部位の機能を維持する運動です。

    • 指・手関節・肘の運動
    • 肩甲骨トレーニング
    • 体幹トレーニング
  4. 受傷後4〜5週|可動域・インナーマッスル

    肩を動かす範囲と、それを支える機能へ

    肩の可動域訓練とインナーマッスル強化を実施しました。インナーマッスルは関節を安定させながら腕を動かすことに関わります。

    • ROM訓練
    • 振り子運動
    • チューブを用いた運動
    • インナーマッスル強化
  5. 受傷後6〜11週|筋力・支持機能

    動かす力と、腕で支える機能への対応

    アウターマッスル強化と支持系の運動を開始しました。アウターマッスルとは、腕を動かす際に力を発揮する、比較的表層にある筋肉です。

    • アウターマッスル強化
    • 支持系の運動・CKCの開始
  6. 通院期間中|物理療法を併用

    状態に応じた時期に超音波・マイクロカレントを使用しました。

  7. 受傷後12週|部分合流から完全合流

    空手の練習へ部分合流し、その後、完全合流へ進みました。段階的に参加範囲を広げた経過です。

結果・復帰時の整理

受傷後12週で、練習への部分合流から完全合流へ移行しました。

初期の患部外トレーニングから、可動域訓練、筋力強化、支持系の運動へ段階的に対応しました。

確認できている結果は練習への完全合流です。大会出場や復帰後の再脱臼の有無、痛みの完全な消失、受傷前と同じ筋力・可動域を示すものではありません。復帰時期や経過には個人差があります。

院長・名和大地からの解説とプロフィール

なわ整骨院院長 名和大地
なわ整骨院 院長|名和 大地

名和 大地

柔道整復師日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーNSCA-CPTNASM-PES

なわ整骨院院長の名和大地は、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CPT、NASM-PESの資格を保有しています。レイラック滋賀、おこしやす京都AC、INAC神戸、京都大学体育会ラグビー部、甲南大学体育会サッカー部などのスポーツ現場で経験を積み、大手整骨院で院長を務めた後、独立してなわ整骨院を開院しました。

チーム・スポーツ現場での経歴

  • レイラック滋賀
  • おこしやす京都AC
  • INAC神戸
  • 京都大学体育会ラグビー部
  • 甲南大学体育会サッカー部
  • その他のスポーツ現場

腕が動くことと、競技で使えることを分けて考える

本症例では、初期から肩を大きく動かすことを急がず、患部外・周辺関節の運動から始めました。その後、可動域、インナー・アウターマッスルの強化、腕で支える運動へ進み、12週で練習へ段階的に合流しました。

スポーツ現場の経験を生かし、痛みだけで復帰を判断せず、可動域、筋力、左右差、バランス、走行、ジャンプ、着地、減速、切り返し、競技動作などから、その競技に必要な項目を選んで確認する方針です。肩の症例では、動作中の安定性や脱臼への不安感にも目を向けます。

医師の診断、画像検査、固定方針、荷重・可動域制限を優先し、その範囲内で支援します。空手では参加する練習の内容や負荷が異なるため、経過週数だけで判断せず、医療機関の方針と身体の状態を踏まえて進めることが大切です。

再び肩が外れた感じがある、急に腕が動かせない、新たなしびれや筋力低下がある場合は、リハビリを進める前に医療機関での評価を優先します。

同じような肩のケガでお困りの方へ

「脱臼後のリハビリを相談したい」「腕は動くが競技で使うことに不安がある」という方は、医療機関での診断や運動の指示をお知らせください。保護者の方からのご相談もお受けしています。

当院では、医療機関での診察・画像検査と役割を分け、医師の同意・指示を確認したうえで対応できる内容を検討します。

医療機関を優先する目安

強い痛み・腫れ、変形、しびれ・筋力低下、発熱・体調不良、体重をかけられない状態、症状の悪化、数日たっても変化がない場合は医療機関にご相談ください。頭部打撲後の強い頭痛・吐き気などを伴う場合は、救急受診を優先してください。脱臼が疑われる場合は、自分で肩を戻さず受診してください。

脱臼後のリハビリ・競技復帰相談受傷直後の受診、医師の指示に沿ったリハビリ、生活・スポーツ復帰への考え方を紹介します。

よくある質問

初めて肩を脱臼した場合は、保存療法で対応できますか?

本症例では保存療法が選択されましたが、初回脱臼という情報だけでは判断できません。年齢、損傷の状態、競技内容などを踏まえ、整形外科で対応方針を確認する必要があります。

受傷後12週たてば、空手へ復帰できますか?

経過週数だけでは判断できません。本症例は12週で練習へ段階的に合流しましたが、医師の指示、痛み、可動域、筋力、安定性、不安感、練習内容によって復帰時期は異なります。

肩の脱臼後に、体幹や周辺関節も運動するのはなぜですか?

肩への負担に配慮しながら、身体全体の機能と周辺関節の動きを維持するためです。本症例では初期に指・手首・肘の運動と、肩甲骨・体幹トレーニングを実施しました。

また肩が外れた感じがした場合は、どうすればよいですか?

運動を中止し、自分で肩を戻そうとせず、整形外科や救急外来での評価を優先してください。変形、強い痛み、しびれ、力の入りにくさ、指先の冷たさがある場合は、特に速やかな受診が必要です。

本ページは、なわ整骨院で対応した一症例をご紹介するものです。症状、施術内容、通院期間、経過には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。強い痛みや腫れ、変形、しびれ、発熱、体重をかけられない状態などがある場合は、医療機関の受診を優先してください。

肩の脱臼後・空手復帰のリハビリをご相談ください

受傷日、医療機関での説明、現在困っている動作、復帰したい練習内容をお知らせください。診療情報やリハビリの指示書がある場合はお持ちください。

なわ整骨院|神戸市灘区・王子公園・摩耶

兵庫県神戸市灘区倉石通3丁目1-14 テイク摩耶1階西店舗

平日10:00〜20:00/土曜10:00〜18:00|予約優先制

阪急「王子公園駅」・JR「摩耶駅」から徒歩圏内。1階店舗でベビーカー入室可、キッズスペースがあります。

王子公園駅・摩耶駅から通いやすく、水道筋商店街から徒歩1分のなわ整骨院では、肩関節脱臼後のリハビリやスポーツ復帰に向けた身体づくりについてご相談を受けています。