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腰椎分離症とLIPUS|骨癒合を支える研究とスポーツ復帰

公開日 最終更新
腰椎分離症とLIPUS|骨癒合を支える研究とスポーツ復帰

腰椎分離症・スポーツ復帰/研究紹介

「腰椎分離症と診断されたけれど、回復のためにできることを知りたい」「もう一度、思いきりスポーツを楽しみたい」

成長期の選手にとって、競技を休む期間は復帰に向けた大切な準備期間です。骨の治癒を目指しながら、その先のスポーツ復帰まで見据えて取り組んでいきましょう。

こんにちは、兵庫県神戸市灘区のなわ整骨院です。今回は、腰椎分離症の保存療法に低出力パルス超音波「LIPUS」を併用し、骨癒合に良い結果が報告された研究をご紹介します。

本記事は、公開された臨床研究の紹介です。

腰椎分離症と、骨の治癒を目指す取り組み

腰椎分離症は、腰の骨の一部である「椎弓の関節突起間部」に起こる疲労骨折です。骨の状態は画像検査によって早期・進行期・終末期などに分類され、状態に合わせて治療方針が検討されます。

今回の研究が対象としたのは、MRIで高信号変化がある進行期の腰椎分離症です。骨の治癒を目指す保存療法に、LIPUSを追加する意義が調べられました。

LIPUSとオステオトロンVとは?

LIPUSは「低出力パルス超音波」のことです。弱い超音波を断続的に照射し、骨の形成・治癒を促進する目的で用いられます。

オステオトロンVは、LIPUSを用いる超音波骨折治療器です。骨の治癒を支える選択肢として、骨の状態、主治医の治療方針、機器の適応・使用条件を確認して検討します。

LIPUSを用いる超音波骨折治療器オステオトロンV
骨の治癒を支えるための超音波骨折治療器「オステオトロンV」。

腰椎分離症にLIPUSを併用した研究

2017年にArimaらが発表した研究では、MRIで高信号変化がある進行期の腰椎分離症の小児患者を対象に、次の2つの群を比較しました。

  • 保存療法のみ:スポーツ休止と装具の使用
  • 保存療法+LIPUS:同じ保存療法に毎日のLIPUSを追加

解析対象は13人・19か所の分離部で、平均年齢は14.6歳でした。骨癒合の経過はCTで評価されました。

研究で報告された骨癒合率と骨癒合までの期間
研究のグループ 骨癒合率 骨癒合までの期間
保存療法+LIPUS 66.7% 2.7か月
保存療法のみ 10.0% 3.8か月

LIPUSを併用した群で骨癒合率が高く、骨癒合に至った例の期間も短かったと報告されています。骨の治癒を目指す保存療法を支える可能性が示された、前向きな研究報告です。

骨癒合率は分離部を対象とした割合、期間は骨癒合した例の値です。13人の小規模な比較研究で、無作為化試験ではありません。MRI高信号変化がある進行期を対象とした結果であり、各病期への適用は個別に判断します。研究の抄録を読む(PubMed)

骨の治癒と、競技復帰への準備を大切に

今回の研究は、スポーツ休止や装具による保護にLIPUSを組み合わせたものです。必要な保護を続けながら、骨の回復を支える方法を検討するという考え方が大切です。

骨癒合までの期間とスポーツ復帰の時期は、それぞれ確認します。復帰に向けては、主治医の判断に合わせ、痛み、身体の動き、筋力、競技動作などを段階的に確認していきます。

本研究はLIPUSに関する報告で、オステオトロンVそのものの効果を示すものではありません。掲載した数値は研究対象・治療条件での結果であり、患者さんごとの治癒・復帰時期は診察と経過を踏まえて判断します。

なわ整骨院のスポーツ復帰サポート

なわ整骨院では、医療機関の診断と治療方針を確認し、医師の同意・指示のもとで、腰椎分離症からの復帰をサポートします。

  • 主治医からの運動制限と、現在の回復段階の確認
  • 痛みや日常生活で困っている動作の確認
  • 体幹・股関節などの動きや筋力の確認
  • 許可された範囲での運動療法と身体づくり
  • ランニングや競技動作、練習復帰に向けた段階的な準備

院長は柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーとして、サッカーやラグビーなどのスポーツ現場に携わってきました。競技やポジション、練習環境も踏まえ、一人ひとりに合った復帰への取り組みを一緒に考えます。

腰椎分離症からのスポーツ復帰をご相談ください

「今の段階でできる運動を知りたい」「練習復帰に向けて身体を整えたい」という選手や保護者の方は、診断内容や主治医からの指示をお聞かせください。

王子公園駅・摩耶駅から通いやすく、水道筋商店街から徒歩1分のなわ整骨院では、医療機関での経過確認と連携しながら、腰椎分離症からの生活・スポーツ復帰をサポートします。

なわ整骨院の公式サイト・ご予約案内はこちら

参考文献・資料

  1. Arima H, et al. Low-intensity pulsed ultrasound is effective for progressive-stage lumbar spondylolysis with MRI high-signal change. Eur Spine J. 2017;26(12):3122–3128. DOI: 10.1007/s00586-017-5081-z. PubMed
  2. 伊藤超短波:オステオトロンV 製品情報

執筆:なわ整骨院 院長 名和大地/柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー