股関節唇損傷の症例|50代女性・保存療法4か月の経過

CASE STUDY / 股関節の症例
神戸市灘区・王子公園|なわ整骨院
50代女性の左股関節唇損傷
保存療法で約4か月後、
日常生活の違和感がない状態へ
約2か月続いた、左脚の付け根の痛み。
来院当日に整形外科へ対診を依頼し、診断後は保存療法で対応した症例です。

01 / OVERVIEW
症例概要
- 年代・性別
- 50代・女性
- 主な症状・部位
- 左股関節の付け根(鼠径部)の痛み
- 発症から来院まで
- 来院の約2か月前から痛みが持続
- 初回の動作時痛
- 深いしゃがみ込みで左股関節の付け根に痛み
- 初回来院日
- 医療機関との連携
- 来院当日に整形外科へ対診を依頼
- 医療機関の診断
- 左股関節唇損傷
- 治療方針
- 手術を行わず、股関節周囲・体幹の運動療法を段階的に実施
- 来院から約4か月後
- 日常生活(ADL)で違和感なく過ごせる状態へ
本症例の結果は、日常生活での症状の変化を示しています。関節唇そのものの修復を確認したものではなく、回復の経過や期間には個人差があります。
02 / FIRST VISIT
約2か月続く付け根の痛みと、深いしゃがみ込みでの痛み
50代の女性が、左股関節の付け根の痛みを訴えて、2026年2月2日になわ整骨院へ来院されました。痛みは来院の約2か月前から続いており、初期には深いしゃがみ込みで痛みが出る状態でした。
来院当日に整形外科へ対診を依頼し、股関節唇損傷と診断されました。診断後は保存療法で対応し、痛みの少ない角度・小さい可動範囲での運動から開始しました。
痛みの場所と続いていた期間
左股関節の付け根(鼠径部)に、来院まで約2か月にわたって痛みが続いていました。
初期に痛みが出た動作
股関節を深く曲げる、しゃがみ込み動作で痛みがありました。運動療法は、痛みの少ない角度や動かせる範囲に合わせて処方しました。
03 / MEDICAL COLLABORATION
来院当日に整形外科へ対診し、診断へ
2026年2月2日の来院当日に、整形外科での診察につなげました。医療機関での診断は「左股関節唇損傷」でした。
股関節の付け根の痛みは、筋肉や腱の問題だけでなく、股関節内の組織や骨・軟骨の状態など、複数の要因によって生じます。痛む場所だけで原因を決めず、医療機関での評価が必要な場合には対診を依頼します。
当院への来院
約2か月続く左股関節の付け根の痛みについて相談。
整形外科での診断
同日の対診を経て股関節唇損傷と診断。保存療法での対応へ。
対診とは、状態の確認や診断・治療方針の判断を医療機関に依頼することです。本症例の診断は整形外科で行われています。
04 / UNDERSTANDING
股関節唇損傷とは?
股関節唇は、股関節の受け皿の縁にある線維軟骨の組織です。関節を安定させる働きなどに関わり、損傷によって股関節の付け根の痛みや引っかかり感などが生じることがあります。
一方で、症状だけで股関節唇損傷と断定することはできません。医療機関では診察所見と、必要に応じたレントゲン・MRIなどの画像検査を合わせて判断します。
この項目は一般的な疾患の解説です。上記のすべての症状や検査が、本症例で認められた・実施されたという意味ではありません。
05 / ASSESSMENT
痛みが出る動作を、運動処方に反映
本症例では、初期に深いしゃがみ込みで痛みがみられました。そのため、最初から大きな可動範囲や強い負荷を求めず、痛みの少ない角度で筋肉に力を入れる練習や、小さな範囲での運動を処方しました。
初期は、痛みの少ない角度から
股関節周囲筋の等尺性収縮、小さい可動範囲のブリッジ、体幹の安定化練習を行いました。
痛みが落ち着いてから、荷重運動へ
ブリッジの負荷や回数を増やし、外転運動、浅いスクワット、低い段差昇降へと進めました。
深いしゃがみ込みで痛みが出ることだけで、股関節唇損傷と診断することはできません。本症例は整形外科での診断を受けたうえで、保存療法を進めています。
06 / CONSERVATIVE CARE
実施した運動療法|小さな動きから、筋力・荷重能力の回復へ
本症例では手術を行わず、保存療法で対応しました。初期は痛みの少ない条件で股関節周囲と体幹の運動を行い、痛みが落ち着いてから、筋力と体重を支える力を高めるために負荷を段階的に上げました。
初期|痛みの少ない条件で運動を開始
- 股関節周囲筋の等尺性収縮:痛みの少ない角度で、関節を大きく動かさずに筋肉へ力を入れる練習。
- 小さい可動範囲でのブリッジ:仰向けからお尻を持ち上げる動きを、狭い範囲で実施。
- 体幹の安定化練習:身体の土台となる体幹を安定させる練習。
深いしゃがみ込みでの痛みがある時期は、運動の角度や範囲を調整しながら進めました。
痛みの軽減後|筋力と荷重能力を高める
- ブリッジの負荷・回数を段階的に増加。
- 痛みのない範囲での股関節外転運動:脚を身体の外側へ動かす練習。
- 浅いスクワット:深くしゃがまず、浅い範囲で身体を支える練習。
- 低い段差での昇降:段差を上り下りする荷重練習。
運動の難しさを段階的に上げ、日常動作に必要な筋力と荷重能力の回復を目指しました。
これらは本症例で実施した運動内容です。同じ診断でも、適切な種目・角度・負荷・回数は異なります。医療機関の方針と身体の状態に合わせて調整します。
07 / CLINICAL COURSE
回復の経過|動作後の痛みが減り、日常生活・趣味へ
初回来院日を基準に、症状と生活動作は次のように変化しました。初期の痛みの軽減から、立ち上がり・歩行、階段・家事、趣味や長時間の外出へと、できる活動が広がりました。
左股関節の付け根の痛みが持続
左鼠径部に痛みがあり、初期には深いしゃがみ込みでも痛みが出る状態でした。
同日に整形外科へ対診し、股関節唇損傷と診断
診断後は保存療法で対応。痛みの少ない角度での等尺性収縮、小さい可動範囲でのブリッジ、体幹の安定化練習を処方しました。
痛みの頻度と、動作後に残る痛みが減少
痛みが出る頻度が減り、動作後の痛みの残り方にも改善がみられました。
立ち上がり・短時間の歩行が楽に
立ち上がりや短時間の歩行が楽になりました。痛みが落ち着いてから、ブリッジの負荷・回数を段階的に増やし、痛みのない範囲の外転運動、浅いスクワット、低い段差昇降を行いました。
歩行時間、階段、家事の量を増やせるように
日常生活で行える活動が広がり、歩く時間や階段の利用、家事の量を増やせるようになりました。
趣味や長時間の外出へ復帰
趣味の活動や長時間の外出に戻れるようになりました。
日常生活で違和感のない状態へ
日常生活(ADL)で違和感なく過ごせる状態となりました。
週数・期間は初回来院日を基準とした目安です。上記は本症例でみられた経過であり、すべての方に同じ期間での回復を当てはめるものではありません。
08 / OUTCOME
結果|日常生活を違和感なく送れる状態に
約4か月の保存療法を経て、
日常生活での違和感がなくなりました。
本症例では、深いしゃがみ込みで痛みが出る状態から、立ち上がりや歩行、階段・家事が行いやすくなり、趣味や長時間の外出へと活動が広がりました。来院から約4か月後には、日常生活で違和感なく過ごせる状態となりました。
約2か月続く左鼠径部痛
深いしゃがみ込みでも痛みが出る状態。同日に整形外科へ対診しました。
ADLで違和感なし
保存療法を経て、日常生活で違和感なく過ごせる状態になりました。
症状の改善と、組織の修復は分けて考えます。
「違和感がなくなった」という結果は、関節唇が元の状態に修復したことを意味しません。保存療法では、痛みと生活機能の両面から経過を評価します。
09 / OUR APPROACH
医療機関での診断と、生活機能の回復を大切に

長引く痛みを、その場所だけで判断しない
股関節の付け根の痛みが続く場合は、筋肉の硬さだけで説明せず、関節内の状態も含めた確認が必要です。本症例では、来院当日に整形外科へ対診し、診断後の保存療法につながりました。
運動療法は、痛みの少ない角度での筋収縮や小さなブリッジから始め、痛みの軽減に合わせて筋力・荷重能力を高める内容へ進めました。痛みの変化だけでなく、立ち上がり、歩行、階段、家事、趣味など、生活の中でできることが増える過程を重視しました。
MIOびわこ滋賀(現レイラック滋賀)、おこしやす京都AC、INAC神戸レオネッサ、甲南大学体育会サッカー部、京都大学体育会ラグビー部などのスポーツ現場で経験を積み、大手整骨院で院長を務めた後、なわ整骨院を開院しました。
10 / RELATED PAGES
股関節のお悩み・ほかの症例もご覧ください
11 / FAQ
よくあるご質問
股関節唇損傷は、必ず手術が必要ですか?
必ず手術が必要とは限りません。症状や画像所見、関節の変形、生活への影響などを踏まえて医師が治療方針を判断します。本症例は保存療法で対応し、来院から約4か月後に日常生活で違和感なく過ごせる状態になりました。
整骨院で股関節唇損傷と診断できますか?
当院では痛みの経過や身体の状態を確認し、必要に応じて整形外科への対診を依頼します。股関節唇損傷の診断は医療機関で行われます。本症例も来院当日に対診し、整形外科で診断されました。
違和感がなくなったら、関節唇も修復したということですか?
症状の改善と、損傷した組織そのものの修復は別です。本症例で確認できたのは、日常生活で違和感なく過ごせる状態になったことです。関節唇の修復を画像などで確認したという意味ではありません。
同じような症状なら、4か月で改善しますか?
約4か月という期間は、この患者様の経過です。痛みの原因や程度、関節の状態、生活でかかる負荷などによって必要な治療や期間は異なり、同じ経過を保証するものではありません。
病院で診断を受けた後でも相談できますか?
ご相談いただけます。診断名、医師からの説明や運動制限、現在困っている動作などをお知らせください。診療情報や検査結果をお持ちの場合は、ご持参いただくと状況の共有に役立ちます。
一般的な医学情報の参考
- Hospital for Special Surgery|Hip Rehabilitation
- Mayo Clinic|Hip labral tear:Diagnosis & treatment
- Management of Labral Tears in the Hip: A Consensus Statement(2025)
参考資料は一般的な解説の根拠であり、本症例の患者様の診療記録を示すものではありません。
本ページは一症例の経過を紹介しています。症状、治療内容、必要な期間、経過には個人差があり、同じ結果を保証するものではありません。強い痛み、体重をかけられない状態、発熱を伴う痛みなどがある場合は、医療機関の受診を優先してください。
CONSULTATION
長引く股関節の痛み、まずはご相談ください
「脚の付け根の痛みが続いている」「病院で診断を受けたが、生活での負担のかけ方が不安」など、現在のお悩みをお聞かせください。医療機関の診断・指示を確認しながら、対応を相談できます。
LINEでは、痛みが始まった時期・診断名・困っている動作をお知らせください。
なわ整骨院|予約優先制
兵庫県神戸市灘区倉石通3丁目1-14 テイク摩耶1階西店舗
平日10:00〜20:00/土曜10:00〜18:00
王子公園駅・摩耶駅から通いやすく、水道筋商店街から徒歩1分。
1階店舗・ベビーカー入室可・キッズスペースあり。近隣提携駐車場をご利用の方は駐車証明書をご持参ください。
